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会話作文~移り香
2014-03-03 Mon 01:23
3月突入しましたね~2014年の6分の1が終わりましたな・・・。
今年、というか来年度は家族のことでいろいろ忙しくなりそうです(´・ω・`)
まったりおだやかに過ごしたいな~~。

あんまり書けなくなった作文ひとつ。
短いものならなんとかなるかも・・・と思ってなんとか書いてみる。
いつもよりはすこ~しだけラブいかも? すんごいちょっとだけですが(笑)

※この作文の内容な漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
今回はオリキャラも登場させています。
二次創作等が苦手な人は読むのをご遠慮くださいね。



「森永くん、久しぶり!」

昼休み、大学の廊下で名前を呼ばれた。
聞き覚えのない、少し高めの声。
振り返るとそこにはスーツ姿の女性が一人、微笑んで立っていた。

「あれ? もしかして、橋本さん?」
「坂田先生が大学をお辞めになるから、今日はご挨拶に来たの」

彼女は、オレが学部生の頃にゼミや講義で一緒になることの多かった当時同学年だった女性。
院には進まず就職した彼女と会うのは約1年ぶりだった。
師事していた教授がこの春引退すると聞いて会いに来たらしい。
交わす会話は教授の話から仕事のことに自然と変わる。

「橋本さんは立派に社会人だね」
「森永くんも来年就職だってね、先生に聞いたよ。既に研修とか行ってるって」
「結構忙しいよ(笑)」
「忙しいのは前からじゃない(笑) 巽さんの助手、大変そうだったもん」
「(笑)」
「助手、辞めたの?」
「続けてるけど。なんで?」
「あ、じゃあ巽さんの方かな? 巽さん、もしかして煙草やめた?」」
「いや、吸ってるよ」
「そっか・・・じゃ、気のせいかも」
「?」
「前はいつも森永くんから煙草の匂いがしてたけど今日は全然しないから・・・ごめんね、変なこと言って(笑)」
「・・・え?」

じゃあまた、という言葉を交わして彼女と別れた。
昼休みもあと少し・・・おっと、先輩に頼まれてた資料を急いで持っていかなきゃ。
研究室に急ぎながら、頭では別のことを考えていた。
煙草・・・そういえば先輩、最近・・・。

「先輩、資料持ってきました」
「おう、サンキュ」

研究室に戻ると、すぐに資料を先輩に渡す。
近づいてわかった・・・やっぱり煙草の匂いがしない。
昼食の後、一服しなかったのかな?

「あの、先輩・・・」
「ん?」
「煙草、吸いました?」
「は?」
「昼飯のあと、一服してないんじゃないかと思って」
「ああ、ちょうど煙草が切れてたから」
「なんだか・・・前より吸わなくなりましたよね」
「そうか? まあ最近は実験がスムーズに進んでるし、イライラすることも少なくなったから、吸う本数は減ってるかもしれねえけど・・・それがなんなんだよ?」

ふっと彼女の言葉を思い出す。
少しだけ淋しく感じた。
この人の匂いが移ってしまうほど近くにいたことを知った。
なのに今は…移り香がしないと言われただけで、2人に距離ができたような、不安な気持ちが生まれてくる。
そんな風に思う自分が情けなかったから。

「・・・先輩」
「え? ちょ・・・なにす・・・」

思わず先輩を両腕で抱きしめてしまった。
ここが研究室だということも忘れていた。

「先輩の・・・煙草の匂い、好きなのにな・・・」
「はあ??」
「抱きしめても全然匂いがしない」
「なにわけわかんねえこと・・・は、離せって。もうすぐあいつらが・・・」

昼休みの終了時刻も近く、そろそろ助手の2人が研究室に来るのは分かってる。
それでも両腕を解くことはできなかった。

「・・・」
「お、お前だって本数減らせとかしょっちゅう言ってるくせに・・・だいたい煙草の匂いなんてしねー方がいいだろーが。お前は吸ってねーんだから」

そっか・・・だから。

「・・・だから家でもベランダで吸ってくれてたんですね」
「別に・・・それだけが理由じゃねーけど」
「オレのこと気にしてくれたんだ」
「・・・今はいいけど、就職したら煙草とかうるさく言われるかもしんねーしな」

確かに、喫煙者は出世しにくいとか聞いたことはあるけど。
先輩、考えすぎ。心配しすぎ(笑)
そもそもオレは喫煙者じゃないから匂いがするくらいなんでもないのに。
考えすぎだよ・・・オレのこと。
淋しかったけど、嬉し過ぎて、もっと強く抱きしめた。

「い、いいかげんにし・・・」
「先輩・・・」

口付けようとしたその時、ドアの向こうから助手2人の話声が聞こえた。
瞬間、先輩はすごい力でオレを押しのけた。

「遅くなってすみませ~ん」
「じ、じゃあ、始めっか」

挨拶する美春さんの方を向くことなく午後の作業の指示を始める先輩。
逸らしたその顔は・・・真っ赤だった。

「はい。こっちのサンプルで使う試薬は・・・あれ?」

美春さんの言葉が止まった。
疑問点があるのかと先輩が聞き返す。

「? なんだ?」
「巽先輩、今日はなんだか甘いいい匂いしますね(#^.^#)」
「え?」

先輩が焦ってる。
そりゃそうだよね、身に覚えのないこと言われたんだから。

煙草の匂いが移らなくなってあんなに淋しかったのに
今は全く逆の気持ちになっていた。
そっか。
これからは 先輩に移ることも・・・あるんだ。

先輩に移ったのはオレの匂い。
抱きしめて付いた 甘い恋の移り香。


おしまい


抱きしめたくらいで匂いが移るかよっ!?って批判もあると思いますが
フィクションだと思って、想像で読んでやってください(^^ゞ
美春さん、兄さんの匂いに気付くなら、先に森永くんの匂いに気付くんじゃ・・・ゲフゲフ。
匂いに気付いたというより匂いの“違い”に気付いたってことで理解してもらえれば(-_-;)
まあ、同じ匂いだってことにもすぐ気付くでしょうね(笑)

数年前、森永くんに兄さんの煙草の匂いが移ってどーたらこーたら、
みたいな話を考えたことがあったんですが
それより兄さんに森永くんの匂い(コロンの香りとかね?)が移っちゃう方が
面白いような気がしてこーゆー作文になりました。
大して甘くないですが、私っぽいということで許してくださいませ。


読んでくださって有難うございました
 
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