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会話作文~すべてを君に
2014-03-05 Wed 18:10
1日に記事2つあげるなんて何年ぶりかな(笑)
まあ1つ目は情報でしたけど。

国博さんと真崎さんのお話が完結する4月号発売までに書き上げたかった作文。
といっても急いで書いたので出来は・・・という感じです。
あ、内容は兄さんと森永くんの話ですよ~ご安心ください。

※この作文の内容は漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮くださいね。



同居を始めて数か月。
2人がこの部屋で過ごした時間は結構長い。
けれど、研究以外の興味の異なる2人が同じTV番組を観ることが極めて少ないことは当然といえば当然だった。
TVは観るというよりBGM的な扱いで、内容は特に気にせずに会話を交わしていることが多かった。
研究のことや森永の会社のこと。かなこの進学のこと。そして時々は森永の実家のこと、など。
話すのは主に森永で、宗一は短く相槌をうつ程度の、静かな会話。

その日の夕飯後に付けたTVに映ったのは、初恋の人が忘れられないと話す若い男性の映像だった。
途切れていた会話の途中、宗一がつぶやくように問いかけた。

「あいつ・・・どうしてる?」
「あいつ?」
「・・・真崎」
「え?」

その名が出た途端、なんとなく漂った気まずい空気に思わず聞き返す。
すると宗一は宗一で、森永の不思議そうな反応をみて何かを感じ取ったのか、自嘲気味に小さく溜息をついた。

「どうしてるって聞かれても・・・真崎さんとはあれから連絡とってないからわかんないですけど」
「・・・」
「なんで急にそんなこと・・・」
「兄貴から・・・連絡とかないのか?」
「え?」
「お前の兄貴だろ? あいつにここの住所教えたの」
「先輩、なんでそれを・・・?」

兄と真崎の話を宗一にしただろうか、いやした覚えはない、と森永は自分の記憶をしばし探ってみる。
宗一の言葉ですぐに答えが出た。

「ちょっと考えりゃわかる・・・っつか、お前たちのまわりでそれをできるのはお前の兄貴くらいしかいねえし」
「・・・」
「連絡がねえなら普通にしてんだろうな」
「先輩・・・真崎さんのこと気に入らなかったんじゃないんですか?」
「え?」
「真崎さんの話するといつも怒ってたでしょ?」
「・・・オレとお前のことに口突っ込んできたり、いろいろ引っ掻き回されて気に入る方がおかしいだろ」
「・・・すみません」
「なんでお前が謝るんだよ」

再び軽く溜息をついた宗一は、そのまま何かを考え込むように押し黙った。
その様子を森永が訝しむよりよりも早く、視線を落として語られた言葉は、意外にもどこか優しい響きを含んでいた。

「あいつ、か細そうっつうか、見るからにデリケートな感じの奴だったからさ。まあお前から昔の話聞いてたせいもあるけど」
「そう・・・かな」
「昔の知り合いをほっとけねえのもお前らしいし」
「ちょ、ちょっと待って先輩」
「ん?」
「オレは真崎さんに未練とか全然ないですよ。オレが好きなのは先輩だけだって言ったよね?」
「え?」
「いろいろ誤解させてたら・・・」
「べ、別になにも思ってねえよ。余計なこと考えんな」
「じゃあ、なんで急に真崎さんの話なんか・・・」
「・・・」

言葉を選ぶように、宗一は途中で会話を切って黙り込む。

「先輩?」
「・・・あいつとはもう連絡とるなって言ったけどさ」
「?」
「心配でほっとけねえのに様子も確認できないでお前にウジウジされるとオレも嫌だし・・・だから、相談にのってやるくらいはいいんじゃねえか」
「え?」
「も、もちろん必要なきゃ別にいいんだぞ。会いに行けって言ってるわけじゃなくて・・・その、電話で話したりすればお前も安心するかと」
「先輩」
「お前も前に『ずっと大事にしてやりたい』って言ってたし・・・オレには分かんねえ気持ちがお前ら2人の間にはあるんだろうな」
「・・・」
「余計な口出ししたのはむしろオレで・・・」
「先輩・・・ありがと」
「は?」
「真崎さんのこと、気に入らないのにそんな風に言ってくれて」
「あいつが心配なんじゃねえよ。お前が、その・・・」
「うん。オレが真崎さんのことでウジウジ考えてるのが嫌なんですよね(*^^*)」
「そ・・・」
「でもオレが考えたいのは先輩のことだけですから。会えて元気でいたこともわかったし、真崎さんはもう関係ない人です」
「・・・」
「それにね、オレが真崎さんを心配する必要はもうないんですよ」
「え?」
「真崎さんには今、ちゃんと彼を支えてくれる人がいるみたいですから(*^^*)」
「そ、そうなのか?」
「もちろん真崎さんには幸せになってほしいと思ってるけど、オレができるのはそれくらい。真崎さんのこれからはその人と2人で作っていくものだから」
「それなら・・・」

同意しかけて、宗一はまた半端に言葉を途切らせたまま黙り込む。
新たに知った事実と確信に満ちた森永の自分への想いと、僅かに自分の心に残っている小さな不安。
自分が森永に言いたかったことは、確かめたかったことはなんだったのか、宗一自身わからなくなったような気がしていた。

「それでいいのか、お前」

聞き返せば、森永の表情は明らかに嬉しそうな笑みに変わった。
見慣れた明るい笑顔とは少し違う、とても幸せそうな笑い方。

「そもそも大好きな先輩を悲しませたり困らせたりしてるオレに、先輩以外の誰かを心配する余裕なんかないんですよ(*^^*)」
「は?」
「オレの全部で、先輩のことだけ考えてる」
「なっ・・・」

森永の真意を理解した途端に急に恥ずかしさがこみ上げてくる。
かといって怒鳴ったり喚いたりして誤魔化すこともできず、ただ言葉もなく顔を逸らすことしかできなかった。
これ以上何をどう喋ればよいのかうまく回らない頭で考えるうちに、森永の問いかけに先を越されてしまう。

「もういい?」
「? 何がだ?」
「真崎さんの話。先輩がもっと聞きたいって言うならオレは構わないけど」
「は?」
「他の誰かの話はもう十分でしょ? オレは真崎さんのことより、先輩の話がしたい。・・・先輩とオレの話が」
「な、何言って・・・」
「する話がないなら・・・他のことしますか?」

少し悪戯っぽさを含んだ微笑みを浮かべて距離を詰めてくる森永に、オレは今TVを観てるんだと赤く染まった顔で言ったところで、説得力に欠けるのは目に見えていて。
突っぱねるか、それとも・・・と悩む僅かな猶予すら宗一にはなく、そのまま流れるように唇を奪われた。


おしまい



とまあ、いつか兄さんは真崎さんに対してもこんな風に理解できるようになるんでしょうか?
兄さんとしては、真崎さんを心配するというより真崎さんを心配し続ける(恋愛じゃなくても)
森永くんを見ているのはきっと嫌だと思います。
森永くんの中では、嫌いになることはなくても真崎さんはもう過去の人という認識なんだと
思うんですがね。
・・・書いてるうちに、兄さんちょっと森永くんの気持ちに自信持ちすぎ?って感じになっちゃった(;'∀')
決して、森永くんの愛情に兄さんが胡坐かいてるとか思って書いたわけじゃなくてですね・・・
ぶっちゃけ最後の会話(「もういい?」~)を書きたかったんです(★
読まれて、こんなんじゃな~い、とか、ちょっとやだ、とか思われたらすみません(´・ω・`)

最後まで読んでくださって有難うございました
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