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会話作文~ひげのないサンタクロース★2013クリスマス作文
2013-12-25 Wed 15:23
メリークリスマ~ス★☆

今年も仕事と家事に追いまくられて素敵なクリスマスどころではないです。
まあ主婦っていうのはだいたいそんなもんだと思います。

少しでも妄想して萌えを補充したいなと思いつつ、なかなかPCに向かえなかったのですが
なんとか仕上げました。

今年のクリスマス作文です。
よろしければどうぞ。

※この作文は漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮ください。



クリスマスが近付くにつれ、街並みはだんだんと赤と緑と光に包まれていく。
人が思うほどイベント事には執着しないと思っていたが、今年は寂しい気持ちをごまかせないでいた。
一緒に過ごす恋人も家族もいない自分にクリスマスは無縁なものだとわかっているつもりだった。
それでも、大好きな相手がいていつも手の届くところにいるのに、当日そばにいられないクリスマスの現実。
その相手が自分の気持ちを知っていてこの状態なのだから、尚更感傷的にもなるというもの。

愛の告白と同時にゲイであることをカミングアウトしたのが今年の春。
あれから夏、秋と過ぎ、冬がやってきた。
告白当初は避けられていたものの、今ではすっかりカミングアウト前のような付き合いに戻っている。
もちろん受け入れてくれたわけではないが忘れられたわけでもなく・・・自分としては嬉しい反面切なさも募っていた。
好きだと伝えて初めて訪れたクリスマス。
答えてもらえないことがわかりきっている、孤独なクリスマス・・・。

今年のクリスマスイブ、つまり今日は天皇誕生日の振り替えで祝日だ。
いいのか悪いのか、大学も休みなので想い人に会う予定さえない。
未練がましいと思いながら研究室に顔を出し、姿が見えないことを確認してまた溜息をつく。
家族思いな人だから、きっと今日は家でパーティーかなにかしてるはずだ。
研究室に来たからには明日以降に備えて少しでもデータをまとめておこう。
あの人の分もできるとこまで。

世間のお祭りムードにも凹まず仕事したぞ、と自分を慰めながら歩く帰り道。
夕方の街に流れるクリスマスソングに背中を押される。
一人で聴くクリスマスソングの寂しさといったらない。
楽しげな昔の流行り歌にまた凹まされる。
サンタクロースは誰だって? オレにはいないよ、悪かったな!

自嘲気味な悪態をつきそうになった時、携帯が鳴った。

「森永? オレだけど」
「先輩?」
「今、どこにいる?」
「? 今、外ですけどもうすぐ家に着きます」
「そうか。わかった」
「え? あのセンパ・・・」

プツッ。切れてしまった。
何だったんだ今の? 会話が短すぎて用さえ予想できない。
元々少し変わった人だから、彼的にはきっとOKだったんだろうけど・・??
たった数秒なのに、声を聞けたら嬉しくて、そして会いたくなってしまう。
そんなこと考えもしないだろうけど、あの人は・・・。

さて、クリスマスに一人で何が悪い。
そもそもクリスマスは騒いだりラブラブする日じゃないんだから、一人で過ごしたっていいんだ。
そうだ、美味いものでも食べて酒飲みながらテレビ観て楽しめばいい。
準備するのも自分一人なんだけど。
そんな風にいい方向に考えながら夕飯の準備を始めた。

ピンポーン

大体の準備ができた頃、突然ドアのベルが鳴った。
立っていたのはサンタクロース・・・ではもちろんなかった。

「先輩?」
「・・・おう。急に悪いな」
「どうしたんですか?」
「これを・・・その」
「?」
「お前に食ってもらえたらと思って・・・」

なんとなく出しにくそうな表情で、抱えていた大きめの箱を差し出す。
どこをどう見てもクリスマスに見かけるアレの入っている箱。

「ケーキ・・・?」
「まあ・・・そうなんだけど」
「とりあえず入って下さい。寒かったでしょ」
「いや、これを渡しにきただけだから・・・」
「ちょっとあったまっていって下さいよ。部屋あったかいから。お茶くらい飲んでいって、ね?」
「じゃあ・・・ちょっとだけ」

12月の夕刻、駅から少し距離のあるこのアパートまで歩いてきたなら結構冷えてるはず。
その推測は正解だったようで、部屋に上がると寒そうだった表情が緩んだように見えた。

テーブルに置いたコーヒーを一口飲んで、一息ついたところで改めて質問する。

「それで、このケーキは?」
「勘違いっつうか手違いっつうか・・・最初に謝っとくけど、お前に買ったもんじゃねーんだ」
「はい?」
「毎年24日にうちでクリスマスをやっててさ、今年も当然24日だと思って予約したんだ。そしたら・・・今年は25日だって言われて」
「はあ…」
「今日、かなこは松田さんと一緒に映画に行ってその後ホテルバイキングなんだと」
「そうだったんですか。でも、それなら明日食べればいいんじゃないですか? せっかく予約したんだから」
「・・・ケーキも食べ放題だって言うから。さすがに2日連続は食えねーってさ」
「あ~・・・」
「かなこは随分前にちゃんとケーキは要らないって言ったらしいんだけど・・・オレは全然覚えてなかったんだよな。昨日聞いて・・・さすがに昨日の今日じゃ予約も取り消せねーし」
「それでオレのところに(笑)」
「お前が…食ってくれると助かるんだけど・・・無理なら別にいいぞ」
「いいえ。ケーキは用意してなかったんで嬉しいです。でもいいんですか貰っちゃって?」
「助かる! お前が甘党でよかった」

ケーキを受け取りに行って、これからどうしようと困惑してるこの人の表情を想像して可笑しくなった。
困ってオレを思い浮かべてくれたのも嬉しくてまた顔がにやけてしまう。
 
「それならそうと電話の時に言ってくれればよかったのに。オレが出かけて不在だったらどうするつもりだったんです? ケーキ持って帰ることになったかもしれませんよ(笑)」
「あれ? 言わなかったか?」
「言わないもなにも…どこにいるとしか聞かなかったじゃないですか(^-^;」
「そうだっけ?」
「せめてこれから行くから、くらい言ってくれれば待ってましたよ」
「いいじゃねえか、居たんだから」
「そうですけど」
「もし居なかったらもう一回電話すりゃいいし。連絡とれなきゃ持って帰ってたさ」
「外に出っぱなしで風邪引いちゃいますよ・・・」
「そんなヤワじゃねーよ」
「呼んでくれたらオレが取りに行ったのに」
「何言ってんだ。頼むのはオレなんだからオレから来るのが普通だろうが」
「もう、先輩は・・・」

律儀で、真面目で、面白くて、可愛くて・・・本当に愛おしい人。

手違いでオレのところに来たケーキは、この人が選ぶとは思えないようなかわいらしいものだった。
当たり前か、妹用だった訳だし。
それでも、これはもうオレのもの。
この人がオレに届けてくれた、甘い甘いプレゼントだ。

「うわぁ、ブッシュドノエルですね~~美味しそう」
「よくわかんねえけど、限定だっていうからそれにした」
「クリスマスにしか見ませんもんね。オレも食べるの初めてです」
「・・・なら、よかったけど」

ほんの少し表情が柔らかくなったように見えた。
やっぱり気にしてるんだろうな、他人のために用意したものを貰ってもらうって申し訳なく思ってたのが分かる。
棚ぼたかもしれないけど、素直にオレは嬉しいよ。

「あ、そういえば先輩は今日の夕飯どうするんです? かなこちゃんたちいないんですよね?」
「そんなんどーとでもなる。外食でもカップラーメンでも」
「なら、うちで食べていきません? ちょうど準備できたとこだし」
「いや、いいよ。オレはケーキ渡しにきただけだし」
「寒いから鍋にしようと思ってたんですよ。具材はいっぱいあるからあとは煮込んで食べるだけ。一人分作るよりいっぱい作った方が美味しいですし、先輩さえよかったら」
「でも・・・」
「このケーキ食べたら鍋食べきれないかもしれない(笑)」
「・・・」
「食べるの手伝ってくれたらオレも助かるんですけど」

言いながらテーブルの上のカセットコンロにスープを入れた土鍋を置いた。
間を開けず、準備万端の具材もテーブルに出す。

「・・・美味そうだな、鍋」
「ビールもありますよ」
「じゃあ・・・遠慮なく」
「はい(^◇^)」

今日、予定なくてよかった
一人で暇しててよかった
一人で食べきれない量の鍋にしてよかった
甘党でよかった
ホテルバイキングがあってよかった(笑)
この人が家族思いでケーキを予約しちゃう人でよかった

クリスマスだから奇跡みたいに偶然が重なったのかな
どこかにいる本物のサンタクロース オレのところには来なくていいよ
もう代わりに来てくれたから
ひげのないサンタクロースが


「去年のイブは先輩がケーキ持ってきてくれましたよね~あのときはびっくりしたな~」
「そういや・・・そんなこともあったな」
「一口くらい食べてって言ったら、先輩ほんとに一口しか食べなくて(笑)」
「オレが食えねーからお前に持ってんたんだろーが」」
「あのあと一緒に鍋食べて、結局泊まっていったんですよね」
「かなこが松田さん家に泊まるって連絡きたからな。結構飲んでたし」
「あれからもう1年・・・今年は色々ありましたね」
「ん・・・」
「今年のクリスマスはこの家で二人きりか…」
「?なにか言ったか?」
「いいえ(^o^)さて、なに作りましょうか? 先輩、なに食べたい?」
「鍋・・・」
「え? 鍋でいいの?」
「・・・寒いし、あったかいもん食いたい」
「分かりました。鍋にしましょ(*^_^*)」
「お前は・・・ケーキとかいいのか?」
「…今年は要りません」
「? そうか?」
「うん」
「んじゃ行くか、買い物」
「はい(^o^)」

今年のクリスマスは
ケーキよりもっともっと甘いものが
1年かけて甘くなってくれたものがある
オレのサンタは365日そばにいてくれる
だから
ケーキもサンタも要らないんだ


おしまい



メインの部分は1年前のクリスマスイブでした。
私が作文を書き始めた時には、兄さんと森永くんはもう同居していたので
一度は同居前のお話を書いてみたいと思っていたのですが、
今回こういう内容で実現??できました。
当時はまだ恋愛のれの字も理解してない兄さんと
そばにいられることを大事にしてる(できてる)森永くん、という二人なので
甘さも切なさも少なかったですよね。
比べると今は随分甘くなりました?

タイトルを考えてた時、「メガネをかけたサンタ」が思い浮かんだのですが
「あれ? サンタってメガネ掛けてるよね?」と気付き
色々考えた末にこのタイトルに(-_-;)
サンタは丸メガネで長髪で、兄さんと共通してる部分多いかも、とか思ったり(笑)

兄さん、森永くん、今年もお幸せに。


読んで下さって有難うございました。
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