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会話作文~負けても勝ち?
2012-09-29 Sat 01:23
神奈川もずいぶんと秋らしくなってきました。
最高気温が30度に届かなくなりましたよ~。
・・・明後日はもう10月ですもんね、涼しくもなりますよね(;一_一)

御無沙汰しております、日和です。
全然更新できなくてすみません。
こんなに更新しないブログなのに、呆れずにご訪問して下さったり拍手をいただけたりして
驚きとともに嬉しい気持ちでいっぱいです。
いつも有難うございます。

暴君で新しく記事にするネタも見つからないので、作文ひとつ。
会話メインですが短くもないため会話作文カテゴリにしました。
・・・なんだかよくわからん(というかなんてこともない)お話ですが、
よろしければどうぞ。

※この作文の内容は、漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮くださいね。



大学からの帰り道。
「今日も遅くなっちゃいましたね」
「お前が手伝ってくれて助かった。そっちも色々忙しかったのに悪かったな」
「いえいえ。いつものことですから(笑)」

もうすぐ午後10時になる。
最近では、夜はすっかり秋の空気が漂うようになっていた。
「研究室でパン食ったせいか、今日はそんなに腹減った感じがしねーな」
「あ、オレもです。ちょっとつまんだだけなのに結構もつもんですね」
「ああ」

帰り道の途中に公園がある。
今まで何度も二人で通り過ぎてきた公園。
ケンカして、一人になりたくて、来たこともある公園。
「先輩、ブランコ乗りません?」
「は?」
「そこの公園で一休みしていきましょうよ。誰もいないし」
「一休みってお前、家まですぐだぞ?」
「最近よく考えるんです・・大学から先輩と一緒に帰れる日が一日一日減ってるんだな~って。卒業したらこんな風に二人で歩くことも少なくなるんだって思ったら・・・なんだかもう少しゆっくり帰りたくなっちゃったんですよ」
「何言ってんだよ・・・まだまだ先の話じゃねーか」
「うん・・・でもあっという間じゃないかな」
1年なんて、と森永が軽く笑いながら続けた。
寂しげには聞こえない、けれどどことなく大人っぽい森永の声。

「・・・オレはベンチに座る。ブランコはお前だけで乗れ」
「え~」
そんな反応を返しながらも、森永は子供用の低いブランコに乗って小さく漕ぎ始めた。
「風が気持ちいい~」
「・・・」
宗一は後輩の無邪気な姿をベンチから静かに見つめる。

ひとしきりブランコを漕いで満足したのか、森永はすぐに宗一の方に歩いてくると自然に宗一の横に座った。
「もう秋ですね」
「そうだな」
「虫の声はまだ聞こえませんけどね」
「ああ」
すっかり人通りのなくなった道を街灯が照らし、その明りは公園の中までうっすらと届いている。

「先輩・・・」
「・・・! ちょっ・・・な、何する気だ?」
「何って・・・」
「ち、近寄んな、バカ!」
「いいじゃないですか・・・・キスくらい」
「何考えてんだ!こんなとこでまた発情しやがって。少しは人の目ってもんを…」
「こんな時間に誰も来ませんよ」
「場所を考えろって言ってんだよ。離れろって!」
「もう・・・」
「・・・っ」
森永がしぶしぶ体を離すと、宗一は勢いよくベンチから立ちあがった。
まるでそこから逃げるかのように。

「じゃあ勝負して決めましょうか」
ベンチに座ったまま森永が話しかける。
「・・・は?」
「いつもいつもオレがお願いして拒否されるばっかりじゃ不公平ですから、たまにはこーゆーのもね。勝負なら公平だし」
「なんでオレが・・・」
「負けた方が勝った方の言うことをひとつきくってのはどうです? もちろん無理のない範囲で。それくらいならいいでしょ?」
「だからオレはそんなの・・・」
「言いだしっぺはオレですから、勝負の方法は先輩の得意なものにしましょ?そうだ、バスケの1on1はどうですか?」
「バスケ?」
「先輩、前にバスケが得意だったって言ってたじゃないですか。かなこちゃんからも聞いたことありますよ。ほら、ちょうどバスケットゴールがある」
森永が指差した先には確かにバスケットのゴールが立っていた。
ミニバスケ用なのか、若干低めではあったが。
「お前、そんだけ背が高いくせに・・・有利も不利もあったもんじゃねーだろ」
「身長はあっても、オレ、バスケはそんな得意じゃないですよ」
「そんなの信じられっか」
「じゃあ、ボールは先輩が先に持っていいです。それくらいのハンデはあげますよ」
「なんだよ・・・偉そうに」
「だって先輩が弱気なことばっかり言うから(笑)」
「はあ?」
「もしかして自信ないですか?」
「ふざけんな。自慢じゃねーがバスケは本気で得意なんだからな」
「じゃあ勝負です、先輩」
「・・・後悔すんなよ!」

3ゴール先取した方が勝ち、という1on1はあっさり勝負がついた。
3-0で宗一の勝利。
宗一に先にボールを持たせたのが敗因だった。
予想以上の宗一のすばやいドリブルを森永は一度も抜けずに3ゴール先取されたのだった。

「はっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「ふ~っ・・・」
息を切らして座り込む二人。宗一は肩で息をしている。
「先輩、本当にバスケ得意だったんですね。ちょっとは自信あったんだけどな~オレの方が絶対体動かしてると思ってたし(笑)」
「だから・・・言ったじゃねーか、得意だって…」
まだ息が整わない宗一は苦しそうに答えた。
「つっても・・・息切れがハンパねえけど。10点先取とかだったら勝てねえな・・・タバコ吸ってるせいだな、息が全然続かねえ」
「(笑)」
「ちょっと・・・座る」
宗一は再びベンチへ戻り、どかっと腰をおろした。
そして森永も隣に座る。
「でも先輩と一緒に体動かすのって初めてですね」
「・・・そうか?」
「すごく楽しかった」
「・・・?」
「こんな風に、これからもオレの知らない先輩の色んなとこを少しずつ発見していけたらいいな」
「バスケくらいで・・・おおげさだな」
「次は勝ちますからね」
「・・・もう二度とやんねーよ」
「え~残念。卒業までチャンスあると思ってたのに(笑)」
森永の言葉を宗一は複雑な気持ちで受け止めていた。
(卒業まで・・・か。別に卒業してからもお前がしたいなら付き合ってやるのに。勝負は別として・・・)
そんなことを考えたけれど言葉にはしない。

「じゃ、約束通り先輩の言うことひとつききます」
「え?」
勝負の本来の目的を忘れていた宗一は、森永の言葉でそれを思い出した。
「どうぞ、先輩」
「・・・そう言われても。考えてなかった。お前にはいつも色々頼んでるし、特にこれといって・・・」
「大学の研究から離れて考えて下さい。たとえばオレにしか言えないこととか、オレしかできないこととか」
(こいつにしかできないこと・・・)
森永の言葉を反芻する。
「あ!」
「ん?」
「思い出した!バスケ勝負に気をとられて忘れてたけど、思い出したぞ!」
「先輩?」
少し低い声で宗一が告げたのは
「今後・・・外で迫るのは絶対やめろ! いいな?」
「はい?」
「お前は所構わず発情するからあぶなくてしょーがねーんだよ」
「で、でも今後一切無しっていうのはちょっとやりすぎじゃ・・・」
「わかったな!」
「・・・先輩、それを命令したこと、後になって違ったとか言わないで下さいよ」
「は?」
「後で変えるのは無し!ですからね」
「誰が変えるか。お前も守れよな!」
「はいはい。守りますってば」


「気が済んだなら帰るぞ」
「はい」

勝負に負けたのは残念だったけど
またひとつ新しい先輩を知ることができた
約束はちゃんと守ります
何にもしないよ先輩・・・外では、ね


おしまい


そんなに長くないのでさらっと書けるかと思ってましたが結局2時間以上かかってしまった(T_T)
いや、それでもかなり短時間で書けた方かもしれませんが。
内容は相変わらず“トキメかない”感じですみません。

二人の1on1、本気で高永先生の絵で見たいです!!
動きのある表現が文字でできないのでバスケしてる部分は省略しちゃいましたが、
頭の中では高永先生の絵の二人がドリブルしてシュートしてました(笑)
兄さんの汗がまた綺麗でね~森永君も釘付けになったはず・・・夜だから見えないかもしれませんが(-_-;)
皆さんも高永先生の絵を想像して読んでいただければ幸いです。

兄さんの「外ではダメ」という命令?は、暗に「家ならOK」という意味を含んでのものなのか、
それとも兄さんが単にうっかりさんなのか、どっちだったのかな?
まあ森永君がいつまで守れるかも微妙ですけどね(笑)

読んで下さってありがとうございました。
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