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妄想会話~今宵の月は・・・
2012-08-31 Fri 23:23
今夜はブ/ル/ーム/ー/ンだそうです。

それにちなんで短い作文ひとつ。
あくまで記念ということで書いたものですので
甘くもなく渋くもない日常会話になっております。

※この作文の内容は漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮くださいね。


「森永、ちょっと」
その夜、一服中の宗一がベランダから部屋にいる森永に声をかけた。
「はい?」

「なんですか?」
返事をしながらベランダへと出てくる森永。
「今夜はブルームーンなんだとさ。お前も見てみろ」
「ブルームーン?」

「綺麗な満月ですけど・・・特に青くないような?」
「ひと月に2回満月があることをブルームーンっていうんだ。何かの雑誌でそう紹介されてから一般化した呼び方だとかなんとか。もっとも昔はそのまま青く見える月のことを言ってたみたいだけどな」
「へえ・・・先輩、詳しいんですね」
「・・・巴の受け売りだ」
「ああ、なるほど(*^_^*)」

「ブルームーンって名は有り得ないくらい珍しいことって意味を持ってんだそうだ。それでもまあ数年に1回くらいは見えるらしいけど」
「へえ」
「・・・見ると幸せになれるとも言われてるんだと」
「そうなんですか?」
「好きだろ? お前。そーゆー・・・まゆつばっぽい話」
「・・・せめて神秘的って言って下さいよ(苦笑)」
「明日宝くじでも買ってみりゃいいんじゃねーの?」
「宝くじ(笑) 言いだしっぺの先輩こそ、買わないんですか?」
「・・・オレはあんまそーゆーの信じてねーし」
「(笑) でもオレ、もういいことありましたよ」
「へ?」
「先輩と二人で珍しいブルームーンを見られました。先輩が見せてくれた、かな?」
「・・・それのどこがいいことなんだよ?」
「だって、ブルームーンは数年に1回しか見られないんでしょ? なら前回はきっと一緒に見ることはできなかっただろうなって。もしかしたらまだ知り合ってもいなかったりして。そんなオレたちが今日はこうして…二人で」
「そ・・・」
「だからね、今日先輩と二人で見られたのはすごく嬉しいことなんです(*^_^*)」
「・・・お前の考える“いいこと”ってのはずいぶんハードルが低いんだな」
「そうですか? そんなことないと思うけどな」
「まあオレは月に2回の満月より本当に青い月の方が見てーけど」
「あ、それはオレも見てみたいです。すごく幻想的なんだろうなあ」
「・・・」

「そうだ。先輩、知ってます? ブルームーンって名前のカクテルもあるんですよ」
「ふうん。知らねえけど・・・やっぱ青いのか?」
「オレの知ってるのは少し紫っぽい青色でしたけど、すごく綺麗な、幻想的な色のカクテルなんですよ。バーで働いてる友達がいて、以前よく作ってもらったんです・・・先輩に片想いしてた頃に」
「・・・は?」
「カクテルのブルームーンには“叶わぬ恋”って意味があるから」
「な・・・」
「満月もカクテルも“有り得ないほど珍しい”って意味では同じなんですね。オレの中でもほんのちょっと重なるかも。ブルームーンって名前の月と酒、両方ともなんだか切ない感じ・・・」
「・・・今は?」
「はい?」
「今も飲んだりするのか? その酒・・・」
「いえ、今は全然・・・あ」
「なら・・・いいけど」
「え? え・・・っと、先輩、それは・・・?」
「あ~、酒の話してたらもうちょい飲みたい気分になってきたな。もう1本飲むか」
「あ、じゃあつきあいますよ」
「ビールだぞ?」
「(笑)わかってます。今夜は本物のブルームーンを肴に飲んでいい夢みましょ?」
「・・・そうだな」

先輩と一緒に見たブルームーン
一緒に幸せになれたらいいのに

それからね
カクテルのブルームーンには他にも意味があるんだって
今はまだ言えないけど いつかオレから贈りたい
「完全なる愛」を あなたに・・・

おしまい



読んで下さってありがとうございました。
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