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妄想会話~睦言
2012-02-19 Sun 01:23
思いついたままさくっと書いた会話メインの小話です。
タイトルは色っぽい意味を持つ言葉ですが・・・お分かりですよね?
そう!色っぽいシーンは皆無です!
ちょっと期待しちゃった方にはごめんなさい(;一_一)
妄想会話ではありますが少し長いかもしれません。
よろしければどうぞ。

※この作文の内容は漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮くださいね。



ここ数日、森永の就寝時間が遅い。
一度気付いてしまうと、今度は森永の顔色の悪さやだるそうな歩き方が気になりだした。
それでも相変わらず宗一よりも早く起きて朝食をきちんと作っているので、いったいどのくらい眠れているんだろうかと、どうして早く寝ないのかと不思議に感じてしまう。
1週間ほど経っても好転する気配はなく、様子を見ていた宗一もさすがに限界を感じていた。

「ちゃんと眠れてるのか?」
「はい?」
「ここんとこ毎日寝る時間が深夜まわってるし、朝だって相当早く起きてるだろ? どうかしたのか?」
「どう・・・と訊かれても」
「なんか眠れない理由でもあんのかよ?」
「はぁ・・・」
「あるのか?」
「先輩・・・わ、笑わないで聞いてくれます?」
「オレが訊いてんだから、笑ったりしねーよ」
「実は・・・最近夢見が悪くて」
「夢?」
「はぁ・・・ちょっとその、なんていうか気持ち悪いような怖いような夢を毎日のように見るんです。続けて見るようになったら眠ること自体が怖くなって・・・あんまり眠らないようになっちゃった、というか」
「・・・」
「あ、呆れてるでしょ? もう・・・だから言いたくなかったのに(T_T)」
「・・・呆れてるわけじゃねーけど。どんななんだ? その怖い夢ってのは」
「なんか・・・不気味な色をした形もはっきりしないでっかい化け物が追いかけてきてオレを捕まえようとするんです。初めは結構遠くの方にいるのにすごい速さで追いついて、足首を掴もうとしたり・・・あ、夢の中のオレは子供なんですけど」
「・・・」
「またそんな呆れた顔して!」
「呆れてねえって。・・・ちょっとガキっぽい夢だとは思ったけど」
「すいませんね」
「まあ夢だから、そんなのもあるかもな。しかし毎日見るってのは・・・なんか原因思いつかねーのか?」
「いろいろ考えてみたんですけど・・・たぶん、この前育てるのに失敗した培地かなって」
「はあ? 培地?」
「化け物の色がダメにした培地の色に似てるんですよ。培地の魂が『ダメにしやがって~』ってオレを恨んでるのかな?」
「(呆)」
「先輩・・・今度こそ呆れたでしょ?」
「・・・少し」
「オ、オレだって本気でそう思ってるわけじゃないです。ほんとの原因はなんなのか、夢に原因があるのかどうかもよくわかんないんですよ」
「そうか・・・」
「まあ、そんな感じです」
「・・・今夜もあまり寝ないつもりか?」
「・・・そうですね。最近は“眠らない”から“眠れない”状態になりつつあるし」
「そんなんじゃ体がもたねーぞ」
「わかってます。なんとか少しでも、眠れるように頑張ってみます」
そう言って森永はにっこり笑った。
それが宗一を安心させるための笑顔だったことを、宗一自身も気が付いていた。

「それじゃオレもう休みますね」
「・・・森永」
「はい?」
「き、今日は金曜だな」
「え? ええ。もうすぐ土曜になりますけどね(^.^)」
「・・・っ」
「? 金曜がなにか?」
「あ、あ、明日の朝食は遅くていいから。ゆ、ゆっくり寝てろ」
「・・・はい。でも大丈夫ですよ、そんなに心配しなくても朝食くらいは作れますから。朝ごはんはちゃんと食べないと」
「そ・・・じゃなくて」
「?」
「・・・い、いいぞ別に。今日・・・」
「いい? いいって何が・・・・・・え?」
「・・・っ」
「え? え? もしかして・・・ええ?」
「~~~」
「き、急に・・・どうしたんです、先輩?」
「だから、明日は・・・学校行かねえし・・・」
「先輩・・・」
「う・・・」
「・・・もしかしてオレが眠れてないから、それで?」
「少しは眠れんだろ? つ、疲れれば・・・」
「疲れるって、そんな大胆な」
「う、うるせえ! 別にお前が必要ねえならいいんだよ!(赤面)」
「・・・心配させちゃってすみません、先輩」
「くっ・・・」
「嬉しいですほんとに。・・・ありがと」
「礼を言うな。要らんわ、そんなの」
「でも先輩すごく無理してますよね? そんなに優しい先輩には・・・逆につけこめないかも」
「は?」
「なんかもったいなくて(笑)」
「…っ」
「じゃあ…もし先輩がいいなら添い寝してくれますか?」
「そ・・・いね?」
「先輩が側にいてくれたら、先輩を抱きしめてたら眠れそうな気がするから・・・」
「・・・ほんとかよ?」
「(*^^*)」

森永のベッドで横になる二人。
当然の如く宗一は森永に背を向け、森永は宗一を後ろから緩く抱きしめる。
そしてこれまた当然の如く、宗一は緊張で身体を硬くしていた。
「先輩が隣で眠ってくれた時はオレも必ず熟睡できるんですよ(#^.^#)」
「それ・・・疲れてるからだろ」
「そんなあからさまな(笑)」
「そ、そーゆー意味じゃ・・・(赤面)」
「・・・先輩、いつも辛いんだよね。ごめんね、オレが無理させてばっかりで」
「べ、別に・・・」
「・・・オレ、なんか間違ってる気がしてきました」
「は?」
「ここはやっぱりつけこむべきなのかな~とか。据え膳食わぬはなんとかの恥って言いますし」
「え゛! お、お前つけこまないってさっき・・・」
「うそうそ。今夜は何にもしませんよ(*^_^*)」
「くそっ・・・」
「・・・オレの実家って田舎の戸建てでね、部屋もそれなりの数あったから物心ついた頃にはもう兄貴と二人部屋だったんですよ」
「・・・?」
「兄貴が幼稚園入る頃には二人で寝てたな、布団並べて。両親の育児に対する考え方もあったのかもしれないけど。子供は幼いうちから一人前に扱う、みたいな。元々厳格な家風だったし」
「へえ」
「・・・オレ、親に添い寝してもらった明確な記憶がないんですよね。もちろん赤ん坊の頃はしてもらってたんでしょうけど」
「・・・」
「怖い夢見て夜中に飛び起きたら部屋は真っ暗で、父も母もいなくて、すごく不安だったのを覚えてます」
「・・・」
「怖くてしょうがないのに、隣で寝てる兄貴を起こしちゃいけないって思って、布団被って適当なお経唱えながら寝たもんです(笑)」
「起こせばいいじゃねーか、お前の兄貴なんだから。巴もかなこも泣きながらしょちゅうオレを起こしに来てたぞ」
「(笑) 先輩の家はみんな仲いいですもんね」
「仲がいい悪いの話じゃねえよ。兄貴ってのはそーゆー役割を負うもんだ。お前の兄貴だって、すぐ起きてくれたと思うぞ」
「そうだったのかなあ」
「そうだって」
「(*^_^*)」
「・・・」
「あ、もちろん今は家族に添い寝してほしいとか思ってないですよ」
「当たり前だ!かなこだってもうそんなこと言わねーよ。第一、いい歳の大人が家族と一緒に寝るかよ」
「・・・オレ、先輩の家族じゃなくて良かった」
「・・・は?」
「家族じゃないから・・・今こうやって隣に居てくれる」
「つ、都合よく解釈すんな・・・」
「はい。すみません(*^_^*)」
「~~~」

「なんだかオレ眠くなってきました。先輩は? 眠れそうですか?」
「・・・お前がもう少し離れてくれたらな」
「じゃあオレが眠ったらオレの腕“はがして”下さい。眠るまでは・・・このままで」
「・・・しょうがねえな」
「ありがと、先輩。・・・おやすみなさい」
「おやすみ・・・」

翌朝。
「あ、先輩。おはようございます」
「おはよ。・・・少しは眠れたか?」
「それがもう、ぐっすり眠れちゃいました! 先輩が添い寝してくれたおかげです。有難うございました」
「・・・」
「? なんです?」
「いや・・・お前、一回寝言言ってたからさ。また夢見てたんじゃないかと思って」
「え?」
「うなされてる感じじゃなかったから起こさなかったけど。眠れたならいいんだ」
「すみません、起こしちゃったんですね」
「別に、オレもすぐ寝たから」
「夢は・・・見ました」
「!」
「でも今までの夢とはちょっと違ってたんです」
「違うって?」
「例のでっかい化け物に追いかけられはしたんですけど、途中で・・・(笑)」
「?」
「途中で、先輩が出てきて化け物を倒してくれたんですよ」
「は、はあ?」
「殴るわ蹴るわ、ボコボコにしちゃって(笑) 逃げていく化け物がちょっと可哀そうに見えるくらい」
「い、いいじゃねーか。夢の元凶を退治できたんなら。っつかお前が勝手に見てる夢だろーが!」
「はい((*^_^*) ついでにオレも最後に説教されちゃいました。あ、先輩も夢の中では子供だったんですけどね、メガネかけてたけど体操着みたいの着てて・・・」
「・・・夢の話はもういい。とにかく眠れたならよかったよ。・・・これからも眠れるようならいいけど」
「心配かけてすみません」
「っつーかさ・・・」
「はい?」
「お前はもう少し人に頼ってみてもいいんじゃねーか? ・・・できることはそんなにねーと思うけど、オレでもできることがあるかもしれねーし。ホントにキツイ時は・・・言えよな」
「え・・・?」
「? なんか変なこと言ったか?」
「いえ・・・わかりました。これからはそうします」
「ん」
「ありがとうございます、先輩・・・」
「もういいよ。・・・朝飯、できてんのか?」
「あ、はい。もう食べます?」
「腹減って目が覚めた」
「やっぱり朝ごはんはちゃんと食べないと、ですね(笑)」
「そうだな」
「すぐ用意します」
「ああ。オレも手伝う」
「・・・はい(*^_^*)」

オレを心配して添い寝してくれた先輩
夢の中でオレを助けてくれた先輩
現実でも夢の中でも 先輩はかっこよくて優しい

もうあの夢は見ないような気がします
なぜって 先輩が夢の中で説教してくれたから・・・
先輩がオレにくれた「キツイ時はオレを頼れ」って言葉
夢の中の先輩が言ってくれた言葉と 一緒だったんですよ・・・




おしまい



「ピロートーク」というイメージ(タイトル)で書き始めたのですが
調べてみたら「後戯」という意味が一般的だと分かりまして(^^ゞ
「後戯」じゃないもんな~「後」でも「戯」でもない(笑)
んで、「ピロートーク」を別の言葉にしようとして付けたのが「睦言」です。
「床の中での語らい」って意味だから間違ってないですよね?
・・・強引な感じは否めませんが、同じベッドの中で二人になかよくお喋りさせたくて。
本編ではそーゆーことほとんどしてないですもんね。
始める時は余裕ないし、後はだいたい眠ってますもん(笑)
二人がいつか自他共に認める恋人になれたら
その時は「ピロートーク」するのかもしれませんね(*^_^*)

読んで下さって有難うございました!
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