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会話作文~ヤドリギ★クリスマス作文2011
2011-12-23 Fri 11:23
天皇誕生日ですね。
で、一日早いけどメリークリスマス~~イブイブ★☆
こちらも一日早いのですが、クリスマス作文を一応書いてみました。
明日じゃなくてなぜ今日UPしてるのかというと・・・
明日明後日はきっと随所で沢山の素敵SSがUPされると思うんですよ。
そんなレベルの高いSSと比べられたら読んでももらえない・・・(ToT)
とフライングさせていただくことにしました。
なにせブログでのクリスマスは3年目なので、もうネタもタネも萌えも艶もありませんが(^^ゞ
そんなんでも許してやるぜ!というお心の広い方は、どうぞ。

※この作文の内容は漫画「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等苦手な方はお読みにならないで下さいね。



今日は12月24日。クリスマスイブ。
クリスマスの飾りつけも特にない部屋で宗一が呟いた。
「クリスチャンでもねーのに、クリスマス祝う意味あんのか?」
「それを言ったら日本人はほとんどクリスマス必要ないじゃないですか(笑) 先輩もイベントのひとつだと思って楽しめばいいのに」
宗一の性格を熟知している森永は、苦笑しながらも宗一の考えを否定すること無く返事をした。
「・・・確かにかなこや巴もクリスマスの時はパーティーだプレゼントだと騒いでたけどな」
「でしょう? この時期だからこそ食べられるものとか飲める酒だってありますしね」
「・・・」
「・・・まあでも」
ほんの少しだけれど、森永の声のトーンが変わったように感じて、宗一は森永の方を振り返る。
「ん?」
「ゲイのオレがクリスマス祝うのってどうなのかなって・・・思うこともありましたけど」
「?」
「ほら、キリスト教は同性愛を認めてないっぽいとこあるでしょ? そーゆー行事にオレが参加してもいいもんなのかな~と」
※同性愛についての見解は教派などによってわかれているそうです
宗一は大袈裟に溜息をつくと、見慣れた不機嫌そうな表情のまま小さく漏らした。
「・・・相変わらずどーでもいいこと考えてんな」
「え?」
「お前もさっき、クリスマスはイベントで楽しめばいいって言ってたじゃねーかよ。クリスチャンでもねーのに、考えすぎだ」
「そう・・・かな」
「そうだよ! 考えてることとやってることが矛盾してっぞ、お前」
「ホントですね(笑)」
森永の表情は先ほどまでの元気のなかったものから柔らかい笑みに変わり、宗一は少しホッとした。
「ったく・・・」
「すみません」
「っつかアメリカの巴たちだってクリスマスを楽しんでるみてーだし、宗教的な解釈もいろいろあんじゃねーのか? まあオレもよくわかんねーけど」
「・・・そうかもしれませんね。ありがと先輩・・・慰めてくれて」
「は? 別に慰めてねーよ。お前がつまんねーこと考えてるからだろーが」
「はい(笑)」
宗一に軽く否定されても森永の笑顔は変わらない。
「お前のマイナス思考は今に始まったことじゃねーけど、少しは改めろよ。周りも気にするから」
「気をつけます」
しかし、森永がこんな風に本音や弱音を漏らすのは自分にだけだろうと宗一は思っていた。
それでも辛いこと全部を吐き出してはいないだろう、ということも。

「で、もやもや考えてる割にはしっかり飾り物とか買ってきてんだよな(呆)」
リビングのドアに掛けられた、新品のクリスマスリースが目にとまる。
「ツリーは我慢したんですよ。先輩が嫌がると思ったから。リースなら小さいし、ドアに掛けて飾るだけで手間もかからないからいいかなって」
イベント事や華やかな行事が苦手な宗一が、今年は特に文句も言わず自分と過ごそうと考えてくれていたことを知って森永はとても嬉しかった。
プレゼントやパーティーは却下されたが、どこかにクリスマスの雰囲気を感じさせたくて、森永が考えた苦肉の策?がこのリースだったのである。
「・・・まあいいけどさ。でもこれ、ちょっと変わってんな。良く見るギザギザの・・・ヒイラギだっけ。あれとは違う・・・」
「この葉っぱ、ヤドリギっていうんですよ。造花ですけど」
「へえ・・・なんかちょっとこう渋い感じだな」
「これなら先輩もきっと気に入ってくれると思ってました(*^_^*) ヤドリギって日本ではメジャーじゃないらしくってリースも珍しいんですよ。だから見つけた時はこれだ!って即買いしちゃったんです!」
「・・・濃い緑とか赤の派手なやつよりはいいけど」
「よかった(笑) ヤドリギは生命力が強いから命の象徴とか、幸福や愛の源とか言われるんですって。そういう意味を込めてクリスマスのリースやツリーに飾るんでしょうね」
「・・・よく知ってんな」
森永の博学さに宗一は感心した。雑学ではあったが。
「オレも聞きかじりなんですけどね。前にTVで見ただけだから(笑)」
照れたように森永は笑った。

「そろそろ飯にすっか」
話している間に窓の外はすっかり暗くなっていた。夕食にしてもいい時間だ。
「あ、そうですね」
「オレは食器を出せばいいのか」
「はい、お願いします」
キッチンに行こうとした宗一の足が止まる。
普段なら自分より早く動く森永が、ドアに掛ったリースを見たまま動こうとしなかったからだ。
(・・・?)
「どうかしました?」
訊いてきたのは森永だった。
「いや・・・お前、なんか言いたそうな顔してるから」
宗一の言葉に、森永は驚いたように目を丸くする。
そしてクスっと小さな笑いを漏らした。柔らかい、それでいてどこか困ったような笑いを。
「先輩は・・・不思議なとこで察しがいいんですね」
「?」
やっぱり言いたいことがあったのか、と宗一は思ったのだが。
続けられた言葉は思いもよらないものだった。
「ヤドリギには・・・クリスマスの伝説があるんです」
「伝説?」
なんの話なのか分からず、宗一は少し困惑した。
「クリスマスにヤドリギの下でキスをした二人は末長く一緒にいられるっていう伝説です」
「へ?」
「先輩」
柔らかい笑みを浮かべたまま、森永は宗一の手を取り再びリースの下に宗一を導いた。
「今、ここで、先輩にキスしたいんですけど」
「な・・・」
さらりと恥ずかしいことを言われ、宗一は思わず言葉に詰まる。
「・・・」
「し、し、していいとオレが言うと…お、思ってんのか?」
「だから・・・訊いてます」
「・・・っ」
「・・・」
「な、なんで・・・訊いたりすんだよ?」
「はい?」
「い、いつもはオレの返事なんか訊かないで強引にしてくるくせに・・・なんでわざわざ」
「・・・今日はちゃんと先輩に伝えたかったから。いつもみたいに自己満足でいいって自分を誤魔化したくなかったんです。オレがそういう気持ちでキスしたいってこと、分かってほしかった」
「くっ・・・」
「どっちでもいいですよ。ダメって言われてもオレ凹んだりしませんから」
「え?」
「・・・ここまで長かったから。こうやって・・・先輩と向かい合えるようになるまで、すごく・・・」
「森永・・・」
拒否されても凹まない、という言葉は嘘に思えない穏やかな表情のままの森永。
いつものように強引に奪われるのなら楽だったのに・・・改めて告白されているようで、宗一はどう答えればいいのか分からなくなっていた。

「もう・・・座って酒飲みたい」
「・・・そうですか」
「だから・・・さっさと済ませろ」
「え?」
「た、単なる伝説なんだろ? オレはクリスチャンじゃねーし・・・どうってことねーよ、それくらい」
「先輩、あの・・・」
「・・・一緒にいるくらいなら、オレだって別に・・・」
俯き加減の宗一の顔は真っ赤に染まっていた。
「先輩・・・」
「・・・っ」

森永が宗一の腕を労わるように柔らかく掴む。
「どうか先輩とふたり、いつまでも一緒にいられますように・・・」
そのまま自然に上向かされ、そっと唇が重ねられた。
「大好きです・・・」
繰り返される優しいキス。
啄むように何度も唇が触れる。
「来年も再来年もその先もずっと・・・一緒にいられますように」
キスの合間に森永が囁く祈りの言葉を、宗一は緊張しながら聞いていた。

(祈る必要なんかねーのに・・・)

胸の中がむず痒くなるような思いに戸惑いながらも、もう誤魔化す必要は感じない。
ふたり一緒に居たい、という気持ちを。
ただ傍にいられることが何より大切だと、今はわかっているから・・・。

メリークリスマス
今年は ヤドリギの下で・・・

おしまい



キリスト教における同性愛の考え方だけでなく、クリスマスのヤドリギの伝説にも
色々あるようです。
その人の健康と幸福を祈る意味でヤドリギの下にいる人なら誰にでもキスしていいとか
ヤドリギの下でキスをした恋人は永遠に結ばれるとか・・・(*^_^*)
男性が女性にキスするという前提のものもあるので、
兄さんと森永君の場合はなかなか微妙?な感じですが
たまにはロマンチックもいいよね?と思いながら書かせていただきました。
伝説云々でなく森永君が祈ってるだけで結局いつもと同じじゃないの?と
自分でツッコンでみたり(^^ゞ
尻切れトンボみたいな作文ではありますが、自分ではなんとかまとめたつもり・・・です。
お気に召していただけたら嬉しいのですが。
(尚、今年のクリスマス作文はこの1本だけです)
明日明後日は他のブログ様の素敵な二人に会いに行って下さいね☆

最後まで読んで下さって有難うございました!
皆様、楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ(^o^)丿
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