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珠玉
2011-09-30 Fri 17:20
暴君の話ではありませんので興味のない方はスルーで。

7月に『スピカ』というタイトルの羽海野チカ先生の初期短編集が発売されました。



当ブログでは明確に書いたことはなかったと思いますが
私はチカ先生の漫画が大好きです。
彼女が商業誌デビューする以前、つまり同人活動されていた頃の作品から好きでした。

同人誌ではBLを描かれていたのですが商業誌でのBL作品はとても少ないんですよ。
まあ私は彼女の描く世界感や空気感や人間関係のようなものが好きだったので
BL以外でもなんでも好きなのですけど。

『スピカ』には商業誌に掲載されたBL作品が1つ収録されています。
6ページの短い漫画で、キスも告白も何もありません。
でもそこには恋し始めの心がしっかりずっしりあって甘酸っぱいのです。
(作品タイトルもまた甘酸っぱい(#^.^#))

これ↑は11年前の作品。
チカ先生が『ハチクロ』の連載を始めた頃でもあります。
そして、商業誌に掲載されたチカ先生のBL作品は(多分)あと2つ。
(私が知らないだけかもしれないですが(汗っ))
その2作品とも2000年、同じく11年前に描かれたものです。

懐かしくなって11年前に買ったBL雑誌を引っ張り出してみた。
『ルチル』と『ルチルsweet』という雑誌に載ってたんですよ~。
当時はソニーマガジンズが発行してたんだな~今は幻冬舎だっけ?
山田ユギ先生や高久尚子先生の作品が載ってました。
sweetの方には高永先生も描かれてます 
『CROQUIS』(第一話?)ですよ~~。
ルチルは他のBL雑誌に比べて(と言ってもあんまり詳しく知りませんけど)
あっちの表現が淡い?というかはっきり描かれてない作品が多いんですよね。
ルチルの特徴なんでしょうか?
今でもそうなのかな? 読んでないので分からないのですけど(^^ゞ


話を戻して・・・チカ先生の漫画。
商業誌に掲載された上記3作品のうち、コミックに収録されていないのは2作品。
どちらも、出てくる男の子(男性)は元々ホモじゃない。
でも傍にいる親友に対して友情以上の気持ちがあることに自分で気付いてしまう。

一つの作品では、お互いに気付かなかったことにしようとして
友人のまま離れることを決める(気付いたからこそそうしたんだろうけど)。
それでも数年後に偶然?会ったら、そこで解ってしまう。
「離れ離れはもう沢山だ」と。

もう一つの作品では、二人は小さな旅に出る。 
一人は、親友が旅に一緒に来てくれたら自分の気持ちを言おうと決心して。
一人は、相手の(自分に対する)気持ちになんとなく気付いていながら
離れることも自分で答えを出すこともできずにいて・・・。
この読みきりの中では二人が今後どうなるのかははっきり分からない。
ただフェリーに乗って冷たい風に吹かれながら一人がこう言うのだ。
「もう少しここで こうしていよう」と。


自分の気持ちに自分が気付いただけならまだ「本当」にはならない。
でも相手がその気持ちを知ってしまったら「本当」のことになる。
お互いが同じ気持ちでも、それを認めることが正しいことなのか分からない。
変わることは 怖い。

辛いのは
自分の気持ちを知ってしまうこと?
相手に自分の気持ちを伝えられないこと?
相手が自分を見てくれないこと?
相手の気持ちが分からないこと?
それとも お互いに気付いてしまうこと?

チカ先生の描くものはほんわかしていてやわらかくて優しくて懐かしい。
笑える要素もいっぱいあります。
でもその中にほんのほんのちょっとだけ 毒 がある。
ほんの一滴、ほんの一刺、そのくらい。
これはあくまでも個人的に感じていることですよ。
そうじゃない方も多いと思いますが、私的見解だと思って下さいね。
どこが 毒 とは説明できない。
キャラが持っていることもあれば台詞や目つきの中にあるのかもしれない。
その かすかな毒 に惹かれてしまっているのかどうかも解らない。


『スピカ』に掲載された漫画はBL作品以外もとても良いです。
珠玉です!
読みたくなってきましたか(笑)?
興味がわいたらぜひ読んでみてくださいね。
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