FC2ブログ
 
会話作文~そんな未来も
2011-09-15 Thu 02:23
大好きだった漫画が新シリーズとして11月から連載再開、なんですよ。
8年ぶり?くらいかな。
休載してる間に暴君の連載が始まって完結しちゃうくらい長い時間でした(苦笑)
正直、連載再開はもうないだろうって諦めてたんです。
(作者も描きたいものを描きたいと思った時に描く!的なとこがある方なので)
以前は少女誌で連載してたんですが今度は青年誌(少年誌かも)なので
雰囲気もストーリーも相当変わるんだろうなあとは思ってますが
それでも嬉しくて嬉しくて、にやにやが止まらな~い(●^o^●)

さてさて。
会話作文の中に家電ショップを題材にしてるお話があるんですが
実はそこに出てくるオリキャラの二人はこの↑漫画の主人公を
イメージして書いています。
オリジナルはBLではないので本当の?二人は付き合っても好き合ってもいません。
強いて言うなら「相棒」ですかね。
(妖しい雰囲気を醸し出してるところは無きにしも非ずですが(笑))
とりあえずキャラだけ拝借して創作させていただきました。

今回はそのオリキャラ二人が出てくるお話です。
電器屋シリーズだけど電器店そのものは出てきません(-_-;)
どんなのでもいいよ~という方だけどうぞ。

※この作文の内容は「恋する暴君」本編とは一切関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをおやめ下さい。
尚、森永君が就職する前提のお話になっておりますのでご注意ください。



土曜日に大学以外の場所へ出かけるのは久し振りだ。
今日は森永がジーンズを買いたいとか言うので繁華街まで出てきている。
今はとりわけ急いでる実験もないし、そこは安くていい品物が揃っている店だと森永が言うので気に入るものがあったら俺も買ってもいいか・・・なんて考えただけだが。
まあ最近は大学と家の往復ばかりだったからたまには街に出てみようと思ったわけだ。

森永の言うとおり、その店はなかなかいい店だった。
品揃えは豊富だし、なにより店員がしつこく話しかけてこないのがいい。
森永は2枚、俺は1枚ジーンズを買った。
・・・実はジーンズだけじゃなくシャツも買ってしまったが、まあいい買い物だったと思える。
森永がまたここに買いに来る時は付き合ってやろうと思う。

「先輩、お昼どうしましょうか? この近くの店に入りますか?」
「そうだな。俺はどこでも・・・」
「あれ?」
森永が何か見つけたのか、ある方向へ視線を向けた。
「?」
俺もその視線の先を追ってみる。
「・・・家電ショップの店員さんだ」

道路を挟んだ向こう側の歩道に見慣れた二人の男の姿があった。
華奢な男と背の高い男。
電器屋のユニフォーム姿しか見たことがないから俺はわからなかったけど、森永はよく気付いたな。
横断歩道を渡る途中で向こうも俺達に気付いたようだ。

「こんにちは。こんなところで逢うなんて偶然ですね」
華奢な方が挨拶する。
「ほんとに。今日はお休みなんですか?」
森永が返事をする。
「ええ。二人が一緒に休める日はそんなにないので、散歩がてら買い物でもしようかと」
「俺達も二人で買い物しに来たんですよ。ねえ先輩?」
「ああ・・・」
別にどうでもいいだろ、そんなこと。
「あ、このジーンズショップいいですよね。俺もよく行きますよ」
「おい、お客様に『俺』はないだろ」
「あ、そうか。し、失礼しました」
「そんなこと、お互いプライベートなんだし気にしないで下さい」
「それはそうですが・・・なんだか変な感じがしますね(笑)」
「(笑)」

それにしても私服だと随分印象が違うもんだな。
二人ともTシャツにジーンズというラフな格好だからなのか、いつもよりかなり若く見える。
森永くらいかと思っていたけど、もしかしたらもっと若いのかも?

「買い物も済んだから、これからお昼食べに行くとこなんですよ」
「あ、じゃあ・・・もしよかったらご一緒しませんか?」
「え?」
「実は同僚からこういうの貰ってまして」
華奢な方がジーンズのポケットから取り出して見せたのは、あるレストランの割引券だった。
「すぐそこのビルの中にあるバイキングの店なんですけど、この券1枚で4人まで使えるんです。もしそれでよければ・・・」
「せっかくのデートなんだから・・・お前、無粋なことするなよ」
「!」
で、でーとぉ? 何言ってんだこいつは?
そんなんじゃねーよ! ただ買い物にきただけだっつーの! つか、デート中なのはお前らの方だろーが!
「俺は構いませんけど・・・先輩は?」
ぜっんぜん構わねーよ! デートじゃねえし!
「・・・別に、俺も構わんが」
「よかった! 結構美味しいらしいんですよ、そこ。二人だけってのももったいないと思ってたので(笑)」
「へえ、楽しみだな」
先立って歩き始めた森永と華奢な方は、なにやら料理の話で盛り上がってるらしい。
「すみません、お邪魔してしまって」
「へ?」
背の高い方が小さめの声で俺に謝ってきた。
「何が?」
「あいつは大勢で食事するのが好きなんですよ・・・急につき合わせることになってしまって」
「・・・別に。食事は大勢の方が美味いしな」
「ありがとうございます(笑)」

店自体は空いてはいなかったが、長く待つこともなく席に案内された。
バイキングの料理は和洋中、沢山の種類のものが並べられている。
「料理のとこはやっぱり混んでますね。なんなら先輩の好きそうなもの、俺が見つくろって取ってきましょうか?」
「いや、でも」
「代わりに先輩が俺のドリンクを取って来てくれるとありがたいんですけど」
「・・・わかった。何がいいんだ?」
「じゃあウーロン茶で」
「ん」
同じような会話を目の前の二人もしている。
「お前はコーラでいいんだろ? 取ってくるよ」
「で、俺はまた料理を取ってくる係か?」
「いいだろ、別に」
「いいけど」

ドリンク係?の俺と華奢な方はあっという間に仕事を終えて(飲み物を注ぐだけだから当然だが)席に戻った。
二人して、二人を待つ。
「楽しちゃいましたね(笑)」
「そういうつもりじゃ・・・」
なかったけど、結局そーゆーことになってんのか?
ふと華奢な方の視線が少し遠くを見ていることに気がついた。
いや、遠くではなく背の高い方に向けられている。
でもなにかいつもと違うような・・・違和感が。
そうだ・・・いつもの嬉しそうな笑顔じゃない・・・気がする。
「・・・どうかしたのか?」
「え?」
「・・・気のせいかもしれねーけど、少し元気がないように見えるからさ」
「店じゃないからですかね(笑)」
「・・・」
「案外鋭いんですね、お客様・・・えっと」
「巽だ」
「・・・巽さん。もし俺が元気がないとしたら、それはあいつのせいですね」
そう言って、料理のコーナーにいる背の高い男に視線を向けた。
「あいつに転勤の話が出てるんです」
「え?」
「近くかもしれないし、すごく遠くかもしれない。まだ転勤先は分からないんですけどね」
「電器屋でも転勤ってあるのか・・・」
「うちの会社はあるんですよ(笑) もし遠くに行くことになったら同居もやめることになるでしょう?・・・2~3年こっちで待ってる覚悟はあるつもりだし、待てるとも思ってる。不安がないと言ったら嘘ですけど、お互い今の仕事好きだし、転勤のたびに会社をやめるやめないの話をするのは不毛だから・・って少し違うかな」
「・・・」
「でも・・・ダメだったら・・・ダメになりそうになったら、辞めるかもしれません」
「辞めるって・・・会社をか?」
「・・・不安とか心配とか、さびしさってことじゃなくて・・・ただあいつと一緒にいたいと思うんですよ」
「・・・」
「気が付いたら一緒で、ずっとそばにいたから、実際離れた時どんな風に感じるのかまだ想像つかないんですけどね(笑)」
そして、華奢な男は強い意思を表すような笑顔で言った。
「理由も目的もないけど、同じ人生ならできるだけ長くあいつと一緒に生きていきたいんです」

できるだけ長く一緒に・・・か
願わなくても 努力しなくても 一緒にいられると思っていた
なんとなく あいつと一緒の未来を想像していた
だけど 想像していたそれとは違う未来がくる
・・・森永は卒業して 研究室にはいなくなるんだよな

「はい先輩。和食多め、魚系多めにしましたけどいいですか?」
急に森永の声がして驚いてしまった。
「あ、ああ」
「ご飯ものもいっぱいありましたよ。全部美味しそうだったから、先輩が自分で見て選んだ方がいいかなって」
「・・・そう、か」
「?」
目の前でも似たような、いやちょっと賑やかなやりとりが。
「ほれ」
「サンキュー・・・って、肉ばっかりじゃんか。もっと種類選べよ」
「肉、好きだろ?」
「そりゃ好きだけど・・・まあいっか。次は自分で取りにいけばいいし」
「最初から行けよ」
「ホントに肉ばっかりですね。俺でもここまで偏ったメニューだときついかも(笑)」
森永がビックリしている。
「でしょ~?」
「こいつ、肉が食べたい年頃なんですよ~若い・・・というよりガキなんで」
「同い年だろっ」
「精神年齢だ」
「(笑) でも、二人とも俺と変わんないくらいじゃないんですか?」
「森永さんより3つは下です(笑)」
「3つ?? って、あれ、どうして俺の名前・・・」
「店のカード会員になって下さってますから年齢はそこで。お名前はTVをお買い上げいただいた時に書類で確認しました」
「あ~なるほど。にしても、そんなに若いとは思いませんでしたよ」
「こいつは老けてますからね~」
さっきのお返しなのか、華奢な方が背の高い方を見て笑いながら言う。
「お前より大人なだけだ」
あっさりと返すな。確かに背の高い方が大人だ。
「店の制服の時は特に大人っぽく見えますよ」
「一応俺達もサラリーマンですから(笑)」

サラリーマン・・・になるんだよな、森永も・・・

「誘っていただいてありがとうございました。すごく美味しかったです」
森永が礼を言うと華奢な方が返事をした。
「こちらこそ急につき合わせてしまって・・・でも楽しかったです」
「店の方にもまた是非いらしてください。お待ちしてます」
背の高い方はサラリーマンとしての?挨拶を忘れない。
そうして四人は二人と二人に戻った。

「それじゃあ、俺達も帰りましょうか」
「・・・ああ」
二人並んで歩く・・・今まで何度となく繰り返してきた日常。
足を止めて、森永の背中を見つめた。
こんな風に、後ろからこいつを見るのは初めてかもしれないな。
そして・・・2、3歩前を歩くこいつの名を呼ぶ。
「森永」
「はい?」
微笑んで返事をする。
「仕事・・・面白いといいな」
「? どうしたんです、急に?」
「・・・就職したらプロになるんだと思ってさ。まあ、お前は器用だしそこそこ優秀だから心配はしてねーけど」
・・・心配はしていない・・・こいつのことは。
「先輩が俺を褒めてくれるなんて珍しいですね」
「・・・」
「ずっと先輩にしごかれてきましたから、ちょっとやそっとじゃ折れたりしませんよ(笑)」
「なんだそりゃ」
「先輩こそ、気をつけて下さいよ。手伝ってくれる後輩をあんまり怒鳴っちゃだめですからね。俺じゃないんだから(笑)」
「・・・」
「あ、会社が休みの時には俺手伝いに行きましょうか? 土日なら多分やす・・・」
「来なくていい」
「え?」
「休める時はしっかり休んどけ。お前はすぐ無理するし、今みたいにしょっちゅう体調崩してたら仕事になんないだろーが」
「そんなこと・・・」
「それに・・・期待しちまうから」
「・・・え?」
「・・・お前がまたいつでも研究室に来られるって・・・期待するから」
「先輩、それって・・・?」
「す、巣立っていく側より見送る側の方が整理しなきゃいけないことが多いんだよっ」
「・・・そうやって先輩が見送ってくれるから、俺も歩いていけるんですね」
「え?」
「先輩はいつだって待っててくれた。俺が学校やめようとしたときも先輩が許してくれたから、今俺はここにいるんです」
「森永・・・」
「いつか・・・慣れてからでいいから、また先輩の手伝いしたいです。その時には先輩から俺を呼んで下さい」
「・・・その頃にはお前に手伝ってもらう必要はなくなってると思うけどな」
「酷い、先輩(T_T) どんなにブランクがあったとしても俺は先輩の一番の助手でいる自信ありますよ!」
「どーだかな」
「先輩~」
「・・・そんなにいうなら・・・これから手伝ってもらうか」
「・・・は? これから?」
「今やってる実験で気になる点を思い出した」
「だからって・・・なにも今日じゃなくても」
「別に来いとは言わんぞ。お前のいない研究室に慣れるいいチャンスかもしれんし」
「・・・わかりました。行きますよ」
「ん・・・」
「そのかわり夕食の支度手伝ってくださいよ。サラダは先輩担当ですからね!」
「サラダ?」
「今日はホットサラダにします。先輩、野菜茹でられる?」
「ば、ばかにすんな。それくらい出来る」
「(笑)」
「~~~」
「・・・じゃあ、行きましょうか。研究室」
「・・・ああ」

理由も目的もなくそばにいてほしいと思う相手が
できるなんて思ってなかった
ただ一緒にいることが大事だなんて
よくわからなかった

こいつのいない研究室
慣れるのにどれくらいかかるだろう?
間違えて 何度こいつの名を呼んでしまうだろう?
何度 試薬を渡せと片手を出してしまうだろう?
何度 部屋の中にこいつの姿をさがしてしまうだろう?
何度 隣にこいつがいないと実感したら
俺は慣れることができるんだろうか?
それでも
家には帰ってくる
そこで待っていてくれる
そこで俺も待っていられる
いつまでも 戻る場所が同じだと いい・・・

今はわかる
理由も目的もないのにそばにいてほしい人間は
誰よりも離したくない存在なのだということが・・・


おまけ

「ねえ先輩・・・」
「ん?」
「もし先輩が・・・一生かけて研究したいようなテーマが見つかったとしたら、その時は・・・」
「?」
「ラボのある家を建てませんか? 俺と一緒に」
「い、いきなりなんだよ?」
「やっぱり俺、先輩の研究熱心なとことか先輩の研究してる姿とか大好きなんです。だから、先輩が一生取り組んでいきたいような研究ならサポートしたいなって」
「・・・」
「あ、誤解しないで。お金じゃなくて・・・その、助手としてちゃんと見届けたいっていうか」
「へえ・・・」
「二人だったら建てられると思うんですけど。ラボ付きの家・・・」
「別に俺はお前と一緒に研究していきたいなんて思ってねーけど?」
「ええっ? そ、そうなんですか?」
研究は一人でもできるし
「まあでも、二人で何か研究し続けるのも面白いかもな」
特別なことはいらないってだけだ
「でしょ?」
ずっと一緒にいられると考えるだけで 気持ちが柔らかくなる
なんでだろう?

「ところで、ラボ付きの家なんて簡単に建てられんのか?」
「そ、そーゆーことはこれから詳しく調べて・・・」
「なんだ。思いつきの提案かよ。まったく現実味ねー・・・」
「お、思いつきですけど、本気です!」
「へ?」
「先輩の夢を俺にも分けて下さい」
「な・・・なに言ってんだお前?」
「そのままの意味ですよ(^v^)」
「・・・っ」

それはまるで・・・


おしまい


読んで下さって有難うございました!


スポンサーサイト



別窓 | 会話作文 | コメント:0 | ∧top | under∨
<<高永先生のお誕生日★ | 天使の宝箱 | 生きてます>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

| 天使の宝箱 |