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会話作文~以心伝心 祝★兄さんBD
2011-08-03 Wed 02:23
突貫工事で仕上げたBD作文です。
すっかり次の日になっちゃいましたけど・・・。
無理やり兄さんのBDネタにしてますが、
別にBDじゃなくってもいい、ってかおそらく日常ネタです(-_-;)

作文後半は会話ばっかり、相変わらず心情描写不足の作文ですが
お暇な方、よろしければどうぞ。

※この作文の内容は「恋する暴君」本編とは全く関係ありません。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮ください。



その日の実験も終わりにしようかと考え始めた夕刻のこと。
「先輩、何にするか考えてくれました?」
にこにこしながら森永がそう訊いてきた。
「? 何の話だ?」
「え~、朝言ったじゃないですか。今日は先輩の誕生日だから俺何でもしますって」
「・・・そんなこと言ってたか?」
「今朝のことなのに~」
忘れちゃったんですか、と森永はがっかりした顔をした。
確かに今日は俺の誕生日だけど、特別にしてもらいたいことなんてない・・・そんな気持ちだったから森永の言葉もしっかり聞いてなかったのかもしれない。

「先輩が喜びそうなものが考えつかなかったんでプレゼント買わなかったんですよ。だからその分先輩がしてほしいことをしようと」
「だったらもう少し実験続けときゃよかったな。お前にめいっぱい働いてもらうんだった」
「今日だっていつも以上に手伝ったと思いますけど・・・その、ここからは後輩としてじゃなく・・・同居人として何かしたいんですよ」
「だから別に・・・・」
「何でも言って下さい!食べたいものがあれば何だって作りますから。まだスーパーで色々買える時間ですしね。他に肩揉みでもマッサージでも★」
「・・・」
「(*^_^*)」
「・・・じゃあ、久しぶりに一人で飲みに行きたい」
「・・・え?」
「最近はお前と家飲みばっかだったし、たまにはお互い別で飲むのもいいんじゃねーか?お前だってここんとこ夜飲みに行ってないだろ?」
「外で飲むのはいいですけど、それなら一緒に・・・」
「ちょっと・・・考えたいことがあってさ」
「先輩・・・」
「今日は晩飯作らなくていいから、お前も羽根伸ばしてこい。ゆっくりしてきていいぞ。俺もそうする」
「・・・わかりました。先輩がそうしたいなら・・・」
「ん・・・」

帰りがけに森永は山口に呼びとめられていた。
どうやら飲みの誘いだったらしい。
ちょうどよかった。
こいつは俺と違って友達が多いんだから、付き合いも大事にした方がいいんだ。
「じゃ、お先に」
山口と話している森永に一言挨拶して研究室を先に出た。
先輩、と小さな声のあと、「お疲れ様でした」という声が続いた。
いつもより元気のなさそうな声・・・だった。

前に一人でよく飲みにいった店に向かう。
森永と親しくなる前には時々訪れていたけれど、もう随分行ってない。
そういえばあの店に森永を連れて行ったことはあったっけ?
あいつとは居酒屋が多いから。その居酒屋さえ最近じゃご無沙汰だ。
・・・考えてみると家でばっかり飲んでるんだな。
同居を始めてからは本当に朝から晩まであいつを独占してる・・・し過ぎかもしれない。

落ち着いた照明。静かなBGM。平日のせいか客の少ない店内。
一人で来ていた時と変わらない雰囲気だ。
ここなら一人でゆっくり飲める。
一人で、ゆっくり・・・。
乾いた喉を潤そうとビールを注文した。
なにかつまみを・・・とメニューを広げる。
唐揚、美味そうだ。飲み屋の料理って結構うまいんだよな。森永の作る唐揚も絶品だけど。
オードブルにはオリーブが付いてんのか。森永はこれが好きだとか言ってたっけ。俺にはいまいち良さが分からない。
ん? 食いもんで森永を連想するのはなんでだ? 腹減ってんのかもな。

注文したビールが運ばれてきた。
好きな銘柄、キンキンに冷えていてとても美味い・・・はずなのになぜだろう、なかなか量が減っていかない。
空腹を感じていたのに、つまみを前にしても手は止まったままだ。
なんだか・・・時間が長く感じる。
つまらない・・・?

結局最初に注文したビールを一杯あけただけで店を出た。
一人で飲みたいと自分で言ったくせに、無性に一人がつまらなくなってしまった。
というより・・・家に帰りたい。
(あいつは帰ってねーだろーけど)
山口たちと飲みに行ったなら帰りはきっと遅くなるだろう。
(俺が飲みに行けって言ったんだし)
そう思いながらも心の底では別のことを考えている自分がいた。
(もしかしたら・・・家にいるかもしれない。あいつも・・・)
少しだけ歩くスピードが速まる。

もうすぐ家だ。
飯は要らないと言った手前、家にいてもいなくても森永になにか用意させるわけにはいかない。
カップ麺でも買って帰ろうかと家の近所のコンビニに寄ることにした。
ついでに明日の朝食用だと言って食パンでも買っていこう・・・。

自動ドアの前に立った、その時
「あれ? 先輩?」
店の中から出てきたのは森永だった。
「森永! お前、なんで? 山口と飲みに行ったんじゃ・・・?」
「ああ、あれ結局断りました」
「ど、どうして?」
「う~ん、なんとなく飲みに行く気分じゃなかったんですよね。山口たちと飲むとだいたい午前様だから、明日もきつくなるし(笑)」
「・・・」
「それに」
「?」
「先輩も早く帰ってくるような気がしたから・・・まあ、俺の願望ですけど(笑)」
「森永・・・」
・・・奇遇だな
「家に帰ったら牛乳が無くなりそうだったんで。ついでに朝食べる食パン買いました」
そう言って袋を少し持ち上げて見せる。
・・・同じこと考えてたよ、俺も
「それより先輩こそどうしたんです?こんなに早く・・・もしかして店が休みだったとか?」
いや
「それとも、一人で飲んでたら俺が恋しくなっちゃいました(笑)?」
・・・そうかもしれない
「じ、冗談ですよ。そんな、睨まないで・・・」
「睨んでねえよ」
「?」
「お前の顔見たら、なんか腹減ってきた」
「やっぱり食べてきてないんですね? どうしようかな、スーパー閉まっちゃったから食材買い出しに行けないけど」
「いいよ。コンビニで何か買ってく。そのつもりだったんだ」
「家にあるものでよければ、チャーハンとかオムライス程度なら作れますけど。俺も夕食これからなんで」
「・・・悪いな。夕飯要らないって言ったの俺なのに」
「実は俺もお腹すかなくて。でも先輩の顔見たら俄然作りたくなってきましたよ(笑)」
「・・・」
やっぱり食事は誰かと一緒がいいですね、と森永は笑った。

二人で歩く家までの道。
「先輩に一人で飲みたいって言われて・・・反省したんです」
森永が呟くように話し出す。
「反省?」
なにを?
「いつでもどこでもくっついてまわって・・・俺、先輩を独占し過ぎてたんだなって」
そう思ったのは
「・・・」
「だから、もっと先輩を自由にしてあげなきゃいけないんですよね」
・・・俺の方だ
「・・・俺はいつもしたいようにしてる。一人になりたい時は言うし、お前が気にすることは何もねーよ」
「はい・・・」
たまには一人もいいかと思ったけど
「ま、思ってたほどでもなかったしな」
「え?」
全然楽しくなかったよ

「先輩、誕生日なのにごちそう用意できなくてすみません。何でも作るって言っときながら」
「いいって。元々俺は・・・」
「でも少しはお祝いしたかったな(笑)」
言いながら森永はまた笑った。
祝いたいと思ってくれてたのに、俺は・・・。

「・・・なら、祝ってくれ」
「はい?」
「何でもしてくれるんじゃなかったのか?」
「そ、それは・・・もちろんやりますけど」
「肩揉みに、マッサージ、だっけ?」
「先輩がしてほしいことなら何でも。誕生日なんですからどんどん我儘言ってくれていいですよ(^◇^)」
「我儘ねえ」
「なんだったら髪の毛ブローしますし(笑)」
「じゃあ、それも」
「え・・・? な、ならついでにシャンプーとか・・・」
「ああ、頼む」
「! ・・・マ、マッサージも全身念入りにやりましょうか・・その、ベッドで・・・」
「調子に乗ってねーか?」
「すすす、すみません」
「(笑)でも、それも追加。フルコースで頼む」
「(先輩が笑った?)フルコースって・・・先輩、あの・・・」
「ん?」
「いいんですか?」
たぶん
「なんだよ? 俺がしてほしいことは何でもしてくれるんだろ?」
「・・・先輩がしてほしいことだって・・・思っていいんですか?」
俺自身が望んでる
「・・・」
「俺のしてあげたいことと先輩のして欲しいことが同じだって、そう思っても・・・」
わかったんだよ 

「いいよ」

一人でいるのは嫌じゃない 
むしろ一人が好きだった
一人がつまらないと思うのは お前がいるから
二人がいいと感じるのは 隣にいるのがお前だからだ
いつもよりもっと お前を独占してもいいよな?
誕生日だから
今日は特別に・・・

おしまい



今年の誕生日は、少しは甘く過ごせたかな~?

なぜか私の作文は「兄さんが無意識の行動で森永君を幸せにする」
という傾向が強いので、たまには「森永君が兄さんを幸せにしている」
ものを書いてみたいと思いました。
まあかなり微妙な感じではありますが(^^ゞ

本編では、兄さんは森永くんのことをまだ「好き」と言ってないので
作文でも「好き」の手前で、できるだけ兄さんを素直にさせてみました。
覚悟とか勇気とかそういうものではなく、
ただただ普通に森永君と一緒にいたいと兄さんが思って
それが森永君に伝わりますように。

読んで下さって有難うございましたー!
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この記事のコメント
素敵でした~(^∇^)
こんばんは~。

一人でいるのが好きだったはずなのに、
兄さんはもう、森永君がいないと、
食事さえも美味しく感じられないのですよね。

それだけ傍にいる事が当たり前で、
いるだけで安心する存在。かけがえのない人。

兄さん、そんな人に出逢えてよかったね。
兄さんは愛情深い人だから、
その愛をたっぷり与える事が出来る相手に出逢えた事は
とても幸せな事だと思います。

兄さん、誕生日おめでとう。

日和さん、素敵なSSをありがとうございました♪
2011-08-06 Sat 03:48 | URL | ミナト #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
Re:有難うございます★
ミナト様

いつも作文への感想コメント有難うございますm(__)m

いつでも一緒にいる二人を見るのが大好きですが
時々一人になって、なんとな~く物足りないなと思ってみるのも
兄さんには対処療法?として効果的ではないかと思います。

ミナトさん、仰る通り!
想いを受け止めてもらえた森永くんはもちろん、
溢れる愛情(笑)を思う存分与えられる相手が出来た兄さんも
また幸せなんですよね(#^.^#)
まあ、相変わらず兄さんは自分の愛情深さに
気付いてないかもしれませんけど(笑)
誕生日だけでなく、これからも二人で沢山の記念日を
お祝いし合ってほしいと思います。

読んで下さって有難うございました!
2011-08-06 Sat 19:22 | URL | 日和 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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