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会話作文~箱いっぱいの星
2011-06-03 Fri 20:23
plan.10、もう来週なんですよね~あと4日?
もちろん待ち遠しくて楽しみでしかたないのだけれど
なんだろう・・・このおぼつかない気持ちは??
一応の完結が近づいてるからなのかなあ、やっぱり・・・。

久しぶりの会話作文。
暴君本編が完結したらなんとなくもう書けない気がします。
ただ私の妄想の中に「見たい」二人はまだまだいるので
書けたらいいなとは思うのですが。

※作文の内容は暴君の本編とは無関係です。
二次創作等が苦手な方は読むのをご遠慮下さい。

どんなのでもいいよ な方のみどうぞ。



「世界一のプラネタリウムかぁ。どんだけすごいんだろ。ねえ先輩?」
某科学雑誌にあった広告が目にとまったので、前々から気になっている話題を先輩にふってみた。
「なにが?」
「なにがって・・・ほら、先月名古屋市科●館に世界最大のプラネタリウムが出来たじゃないですか。内径35mだそうですよ? でかいですね~」
「ああ、あれか」
「先輩、知ってました?」
「ニュースくらいはな」
「行ってみたいと思いません?」
「別に・・・大して興味もねえし」
身も蓋もない・・・先輩だって仮にも科学者でしょうが(^^ゞ
「え~、名古屋に住んでるのに行かないなんて勿体ないじゃないですか。オレは名古屋にいるうちに見にいきたいなあ」
「お前、星なんか好きだったっけ?」
「好きは好きですよ。そんなに詳しくはないですけど星座なら少しは分かります。星って、なんか見てるだけで癒されるような気がするんですよね」
「ふ~ん・・・」
「今度一緒に行きましょうよ」
「・・・かなこの話だと相当混んでるらしいぞ。終日満席で、チケットの前売りもないらしい」
「案外詳しいんですね、先輩・・・」
「つまりチケット買うのに朝から並んで、入れるかどうかもわからんってことだろ? そういうのは・・・オレは苦手だ」
「じゃ、じゃあオレがチケット買ってきますから」
「チケット買うのに何時間並ぶ気だよ・・・っつか、チケットが買えたとしても当日暇ができるかわからんだろうが。お前だって最近研究が忙しいんだろ?」
「それはそうですけど・・・(休日なら行けると思うんだけどな・・・)」
「・・・」

プラネタリウムで二人、ちょっぴりロマンチックな時を過ごす・・・なんて想像をしていたけど、そんな願望はあっという間に砕け散った。
「・・・(しょぼん)」
「なんだよ・・・そんなに行きたいのかよ?」
「いや、無理ならいいんです・・・」
「別にオレと一緒じゃなくてもいいんじゃねーか? 1日くらい手伝わなくていいから行って来いよ」
「・・・一人で行ってもつまんないですから」
先輩と行きたいってこと、やっぱり先輩には分かんないんだろうな。
まあ、プラネタリウムじゃなくて「先輩と一緒に行く」ってのがホントの目的だって知ったら先輩怒るだろうけど。
それこそ速攻で拒否られる・・・(>_<)

「そういや、かなこが行きたがってたぞ。もしかするとあいつ、来年は県外の高校に進学するかもしれねーから、その前にお前連れて行ってやってくれるか?」
「・・・は?」
「すぐじゃなくてもいいし・・・もう少ししたら混雑も落ち着くかもしんねーしさ」
「はぁ・・・」
オレに気を遣ってくれてんのはわかる・・・けど、遣うとこが違いますよ、先輩。オレは先輩と行きたいと思ってたんですけど。
「この間電話した時、巴も行きたいって言ってたな。そうだ、巴が帰国する時にみんなで行くってのもいいな。どうだ?」
「も、もちろんいいですよ、オレは(二人じゃなくても・・・まあいいか)」
「巴はあれで星好きだから、結構詳しいぞ」
「へえ」
さすが巴君。好奇心旺盛で勉強家だもんね。
興味ないことには全~然の先輩とは違うよなぁ(笑)
「高校の時に一番はまってて・・・あ」
「ん? 巴君が何ですか?」
「あ、いや・・・なんでもない」
「?」
「・・・どっちにしても見に行くのはもうちょっと先になるけど」
「構いませんよ。でも楽しみにしてますね」

先輩が行く気になってくれただけでも良しとしよう。
いつになるかも、行けるのかどうかも分からないけど。
いやいや、先輩はなんだかんだ言っても約束は守ってくれる人だから時期が来たら一緒に行けるんじゃないかと思う・・・うん。


「うん、それで? ・・・そうか。じゃあ用意しといてくれ。ああ・・・またあとでな」
大学の研究室で先輩が携帯で誰かと話している。
めったに携帯を使わない先輩が、珍しい。何か急用かな?
「森永。悪いが今日は先に帰らせてもらう。かなこの用事で松田家に寄ってくから」
「ああ、さっきの電話、かなこちゃんだったんですね。わかりました。進学の話ですか?」
「まあ・・・そんなとこだ」
「夕飯はどうします? 松田さんとこで・・・」
「いや、ちょこっと寄ってすぐ帰る。お前、待ってなくていいぞ。先に食ってろ」
「うちで食べるなら待ってますよ。そんなに遅くならないんでしょ?」
「お前がいいなら・・・」
「ええ。オレのことは気にしないで。かなこちゃんの用事、ちゃんと済ませてきて下さいね」
「・・・おう」
ちょっと待つくらいなんでもない。先輩と一緒に食べる方が何倍も美味しいしね。
でも、料理上手な松田さんのご飯よりオレの作る料理を選んでくれたようで・・・嬉しい。


思ったより随分と早い帰宅だった。
「ただいま」
「おかえりなさい。早かったですね」
テーブルに並べられた食器を見とめて、先輩はちょっと驚いた顔をした。
「なんだ。ほんとに食わないで待ってのか?」
「待ってるって言ったでしょ。すぐ食べます?」
「腹減った・・・」
「(笑) すぐ用意しますね」
「あ・・・酒あるか」
「ありますけど・・・夕飯と一緒に飲むんですか?」
「いや、夕飯食った後にさ・・・晩酌しねーか?」
「いいですね❤ じゃあ、ご飯は少なめにしときますね」
「そうしてくれ」
「はい」

夕飯を終えて、先輩が食器を洗ってくれている間に晩酌の用意をする。
ビールに合うつまみをちょっと作って・・・。
「先輩、出来ましたよ。もう飲みますか?」
「ああ」
ん? 先輩がなにやらバッグから取り出している。
なんだろうと思いながらオレは酒とつまみをテーブルに並べた。

「森永、部屋の電気消してくれ」
「はい?」
言われるがままオレは電気のスイッチをオフにする。
一瞬にして部屋は闇に包まれた。
「ソファに座れ」
「なんです?」
暗闇の中、テーブルにぶつからないようにソファまで歩く。
「たしか、これで・・・」
先輩の呟きと一緒に、小さな起動音がした・・・瞬間

天井に、きらめく星いっぱいの夜空が映し出された。

「先輩、これ・・・」
「お前と話してて思い出したんだよ。巴が高校生の時買った家庭用のプラネタリウムだ」
「でも・・・先輩の実家は火事で」
「渡米する前に松田さんとこに集まったことがあって、松田さんにも見せたいって巴が持っていったんだよな。で、そのまま置いていっちまって」
「ああ、それで・・・」
「かなこに聞いたらすぐ出せるとこにしまってあるって言うからさ」
「え? かなこちゃんの用事って、まさかこれを取・・・」
「少し高い位置の方が綺麗に見えるらしいが・・・こんなもんか」
先輩はオレの言葉を聞いているのかいないのか、はたまた聞こえないふりをしているのか、テーブルの端にプラネタリウムを置いて角度と明るさを調節し始めた。
更にリアルな星空が・・・広がる。
「うわっ・・・」
「・・・」

息も止まるくらいの荘厳さと迫力。
たぶん・・・今までオレが見た中で一番すごい星空だったと思う。
それなりに都会に住んでいたせいもあるけど、なかなかここまでの星は見られない。
プラネタリウムだから綺麗に見えるように作ってあると言ってしまえばその通りだけど、それにしても・・・。

「綺麗ですね・・・」
「家庭用にしちゃなかなかのもんだよな。まあ、本物のプラネタリウムと比べたら物足りないかもしれねーけど」
「先輩・・・もしかしてオレの為に?」
「た、た、たまたまだ。丁度いいのがあったの思い出しただけで・・・お前の為ってわけじゃ・・・」
「そうですか」
そう言うとは思ってました。
「お前、星見たそうだったし・・・オレの手伝いで忙しくさせてるとこもあるしな」
視線を合わさずに先輩が呟いた。
プラネタリウムに行きたいっていうのは口実で、ホントは先輩と二人で出かけたかったって・・・オレそんな風に思ってたのに。
「有難う、先輩(*^_^*)」
「だ、だからお前の為じゃな・・・」
「あ、今流れましたよ!」
「え?」
「すごい。流星も見えるんですね」
「見えなかった・・・巴なら操作についても詳しいんだが、オレはうろ覚えで・・・」
「なら、このままちょっと自動にして一緒に見ませんか?」
「・・・」
「先輩も座って」
隣に座った先輩に缶ビールを渡して、自分の缶をコツンと当てる。
「乾杯!」
「・・・乾杯」

何千何万の星を眺めながら晩酌・・・大好きな人と二人だけで。
なんという贅沢★

「先輩が晩酌しようって言ったのはこれを見せるためだったんですね」
「別に・・・でも本物のプラネタリウムじゃこんなことできないからな。酒飲みながら星見るなんてことはさ」
「(笑) そうですね~飲酒は禁止でしょうね」
「オレは星には興味ねえし、酒でもないと間が持たん」
「(笑)」
間が持たないって・・・別に何も話さなくてもいいのに。
星見てるだけでいいのに・・・変に構えちゃうとこが先輩らしいっていうか。
でもそんなシャイなところもオレは・・・。

「なんだか宇宙空間にいるみたいですね~」
「・・・」
「うわ~、あれ天の川ですよ。凄いな・・・宝石箱みたいだ」
「宝石って、お前な・・・」
「あ、あの明るい星はベガかな? じゃああのへんがこと座ですね。その隣ははくちょう座」
「へえ」
「回転がゆっくりだからオレでも星座見つけられるんですよ」
「ん・・・」
「先輩はしし座ですよね。見つかるかなあ」
「・・・」
「ちょっと星座解説書見ちゃお・・・」
「・・・」
「先輩?」
「・・・・・・」
「せん・・・」

肩に感じるかすかな体温。
ふわっと鼻をくすぐる煙草の香り。
いつの間にか先輩はオレの肩に寄りかかって眠っていた。
小さな寝息が聞こえる。

(疲れてたのかな・・・なのにわざわざ松田さんの家まで取りに行ってくれて・・・。ホントにこの人は)

どうしていつも オレをこんなに嬉しくさせてくれるんだろう・・・

段々と力が抜けていくのが、寄りかかる肩から伝わってくる。
先輩の髪に静かにくちづけを落とした。
(有難う先輩。大好きです・・・あなたが)
少しずつ増していく重み。
ゆっくりと回転する星空。
愛しい人のぬくもりを半身に感じながら、オレはそのままずっと星空を見上げていた・・・。

おしまい


名古屋に最大のプラネタリウムが出来る! と知ってから
ずっと書きたいと思っていたプラネタリウムネタ、なのですが
・・・実際はどんなのかよく解らないので、結局家庭用プラネタリウムの話になりました。
プラネタリウムはデートの王道ですよね★
名古屋のは人気ありすぎだから、なかなかロマンチックな雰囲気にはなれないと思うよ~森永君(笑)
※人気があって混んでいるのは事実ですがチケットを買う件は私の創作です。
事実に基づいたものではありませんのでご注意くださいね<(_ _)>

いつか二人で星空デートを楽しめるといいですね~❤♡

読んで下さって有難うございました!
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