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会話作文~福袋
2010-01-04 Mon 13:34
明けましておめでとうございます。
ずいぶん遅い新年の挨拶になっちゃいましたが
今年もどうぞ宜しくお願い致します。


ネタとして浮かんだのに全然話が広がらなくて・・・
書いたはいいけどホント面白くない。

暇だからなんでもいいぜ、な方はどうぞ。




福袋


1月1日の夕方、新年の挨拶で伺っていた松田さん家からの帰り道。

「お節、沢山もらっちゃいましたね」
「そうだな」
「明日のご飯、このお節と家にあるものでいいですか?」
「ああ」

「先輩、ちょっと寄りたいとこがあるんですけど」
「ん? 別に構わねえけど。どこだ?」
「近くのデパートで見たいものがあって」
「デパート?」

森永には年末から考えていたことがあった。
それは

「福袋~??」
「いや、オレ前から一度買ってみたいと思ってて」
「あんな、何が入ってるか分からんもののどこがいいんだ?」
「だから、どんなのか一度試しに買いたいんですよ。あ、先輩もどうです?」
「は? いるかそんなの」
「そう言わずに。ほとんど売れちゃって残りちょっとだし。残り物には福があるって言うでしょ」
「・・・いらん」
「あ、それならオレが先輩にプレゼントします。お年玉ってことで」
「なんだそれ・・・って、おい森永」

宗一の言葉を待たずに森永は売り場にスタスタ歩いていく。
仕方なく後を追う宗一。

「このメーカーの服、先輩結構気に入ると思いますよ。シンプルなデザインで着易そうだし」
「・・・」
「先輩のサイズってLでいいんでしたっけ?Mの方がいいですか?」
「だからオレはいらないって・・・」
「きっとシャツとかだからあんまり大きく無い方がいいかな。じゃあMか」
「おい・・・」
「オレのは・・・あ~、Lサイズ1袋しか残ってないや」

笑顔で福袋二つ抱えてレジへ向かおうとする森永に、諦めたように宗一は声をかけた。
「オレのは自分で買うから」
「いいですよ。これは付き合ってもらったお礼です」
「・・・じゃあ、お前のをオレが買うよ・・・」
「え?」
「実際いつもお前にはいろいろしてもらってるし・・・その、礼するならオレの方が・・・だな」
「・・・」
「とにかく、そっちは払う。貸せ」
森永の分の福袋を奪いとって宗一は一人早足でレジに向かった。

「お礼なんていいのに・・・でも有難う、先輩」
森永は自分が宗一に必要とされていることを感じた。
それだけのことがとても嬉しい。
「待って先輩、オレも」
宗一を追って森永もレジに急ぐ。


そして家に到着。

「うわ~。結構入ってるんですね~」
「福袋なんだからこんなもんだろ」

宗一の福袋にはボタンダウンのシャツやヘンリーネックシャツ、Vネックセーターと半袖Tシャツとマフラーなどの小物が数点入っていた。
森永のはパーカーとボタンダウンのシャツ、ラウンドネックの長袖シャツと半袖Tシャツ、手袋などだった。

「サイズはどうですか、先輩?」
「ん、大丈夫そうだ」
「よかった。オレもだいたいイケそうです。もし着られないのあったら先輩貰ってくれます?」
「ああ」

「・・・確かに着易いかもな」
「そうでしょ? 絶対先輩に似合うって思ってたんですよ」
「・・・」
「オレ、体格がいいから福袋買っても全部着られるとは限らないし。そういう時貰ってくれそうな知り合いもいないんですよ」
みんなファッションにこだわりあるヤツばっかりなんで、と森永は笑った。

「だから、服にこだわらない先輩がいてくれてよかった。付き合ってくれて有難う、先輩」
お礼を言われて宗一は返事に困った。
「別に・・・礼を言われるほどのことじゃないだろ」
こんなもんで・・・とそっぽを向いた宗一の表情は森永からは見えなかったが、その顔を想像して森永も自然に笑顔になる。

「(本当はね、福袋が買いたかったわけじゃないんだ・・・)」
森永は心の中で呟いた。

戦利品を見比べて森永の顔はもっとほころんでいく。
同じメーカーでも実は宗一の福袋の方が高かったこともあり、全く同じデザイン・色のものは一枚もなかった。
でもそれでよかった。
宗一の分の服と森永の分の服、一部分だけデザインが同じだったり、違う部分で同じ生地を使っていたり、ステッチの色や種類が一緒だったり・・・。
小物のマフラーと手袋にいたっては、色こそ違うものの間違いなくペアだと分かるデザインだった。

「(ぱっと見では分からないけど、みんなお揃いなんですよ・・・先輩)」

森永は宗一と同じものを着て外を二人で歩いてみたかったのだ。
たぶん誰も気づかない、形の違うペアルック。

「(誰か・・・気付くかな? オレたちがそういう関係だってこと・・・)」

恋人とは言えない、そうは思ってもらえない森永の小さな自己主張。
この服を着て外出するのが楽しみだな・・・そう思う森永だった。



森永くん、オトメすぎますか? 
彼はこんなじゃないよな~と思いながらも、同じものを身につけるというのは
恋人の願いのひとつですから。
でもやっぱり詳しくないネタはだめだな。
ファッション全然分からないので・・・(苦笑)
最初は服の色やデザインも説明入れようと思ってたんですが
自分のセンスの無さを考えて、細かな説明やめました。
皆さん、好みの服を想像して下されば幸いです。
ちなみに私、福袋も買ったことありません(笑)

いつもよりも更に地味な内容ですいません。
読んで下さった方、本当に有難うございました。そしてごめんなさいっ
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