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会話作文~想い並べて
2011-02-13 Sun 23:23
PCの調子がすこぶる悪い今日この頃・・・。
重いし遅いし接続はしょっちゅう切れるし、
ちょっと考えないとなあ、仕事にも支障が出て困ったもんです(--〆)
 
明日はバレンタインですね。
現実生活ではみなさん、どのようなバレンタインを過ごされるのでしょう。
あ、この三連休に前倒しで楽しまれた方もいるかも。
私? 私は好きな人にプレゼントを送りました~~★
(※役者さんです)

バレンタイン作文、やっとあがった・・・。
といっても短くて相変わらず甘さ控え目です。

甘~いチョコで糖分補給しながら読んでくださいませ☆



「先輩、あの・・・今日チョコ貰いました?」
家に着くなり森永が宗一に話しかける。
「チョコ?」
「今日はバレンタインじゃないですか」
「ああそれか。いや、貰ってねーよ」
「そ、そうですか・・・」
「なんだよ?」
「いえ・・・別に」
「?」

「じゃあこれ・・・もらってくれませんか?」
自室から小さな包みを持って宗一の前に戻ってくると、森永はそう言った。
「へ?」
「先輩が、もしチョコを一つも貰わなかったらあげようと思って・・・たんですけど」
「どーゆー意味だよ? チョコのおめぐみなんてオレは要らねーぞ」
「そ、そーゆんじゃなくて。先輩、甘いもの苦手だし、誰かからチョコ貰ったらそれ食べるので精一杯だと思って。それに、先輩にチョコ渡したい子の気持ちもオレ分かるから・・・」
少しためらいながら森永は説明した。
「よく言うよ。チョコ用意してる時点でオレが貰わないと思ってたのがバレバレだぞ」
「そーゆー訳じゃ・・・」

森永の様子に小さくため息をつき、宗一は右手をほんの少し差し出した。
「ん」
「・・・え?」
「なんだよ、くれるんじゃねーのかよ?」
「・・・受け取って、くれるんですか?」
「ああ。大して大きくねーみたいだし、それくらいなら食えるから」
「あ、ありがとうございます・・・先輩」
「い、言っとくが貰うだけだからな。深い意味はねーぞ」
「うん・・・構いません、それで」

青いリボンで口を結ばれた小さい包みは、森永の手から宗一の手に渡った。
「っつか、今更じゃねーか? バレンタインに限らずお前はいっつも・・・いや、何でもねぇ」
「好きです」
「え?」
「って言ってますけどね(笑)」
「・・・っ」
「でも改めて伝えたかったんです。先輩にはもう何回も告白してるけど、伝わってはいないみたいだから」
「そ・・・」
「受け取ってくれるだけで嬉しいです。ありがとう、先輩(*^_^*)」
「・・・」

「これ・・・アルファベットチョコレートか。懐かしいな」
包みを開けて、なにやら嬉しそうな声を出す宗一。
森永も驚いて宗一の方を振り返る。
「はい?」
「子供の頃よく買ってもらったんだ。巴とかなこがチョコを食べたがってな。3人きょうだいだから大袋のが量的にもちょうどよくてさ」
「いっぱい入っててお得ですもんね」
「で、食いながら文字合わせしたもんだ。かなこはまだ小さかったから食うの専門だったけどな」
「へ、へえ・・・そんなことしてたんですか」
「お前んとこはやらなかったか?」
「男兄弟二人のおやつはもっとがっつり腹にたまるものが多かったですよ(笑)」
「そうか。・・・ん、と何個あるんだ? 1、2、3・・・」
「て、適当に詰めたんで何個入れたか数えてませんでした(^^ゞ」
「12個、だな」
「そ、そうでしたか。先輩、食べられそうですか?」
「一度には無理だけど少しずつ食うよ」
「よかった(*^_^*)さ、さてと・・・そろそろオレ夕食の準備しなきゃ」
「おう、悪いな」

ローテーブルの上に透明フィルムにくるまれたままのチョコを広げる。
フィルムを外して1個、口に運ぶ前に何気なくチョコの表面のアルファベットを読んだ。
『V』。
ふと、ある想像が頭に浮かび宗一はチョコを食べずにフィルムの上に戻した。
(あいつ・・・まさか)
チョコに型押しされているアルファベットを一つ一つ確認する。
S・・・L・・・I・・・、思いつくままアルファベットを並べてみた。

   I  L O V E  S O U I C H I

(・・・思った通りじゃねーか。なにが受け取ってくれるだけでいい、だ。まったく、いつもいつも・・・こんなことばっかりしやがって)
宗一は、自分自身で気付いてしまったことが恥ずかしく、一人赤面した。
森永は何も言わなかったのに・・・どうして気付いてしまったんだろう。
どうしてチョコを並べたりしたんだろう。
あのまま食べてしまえば、気付かなかったかもしれないのに・・・。

「おい、森永」
「はい?」
キッチンにいる森永を呼ぶと、笑顔を覗かせながら返事をする。
「チョコ、何袋買ったんだ?」
「え? な、なんですいきなり?」
「買ったのは1袋じゃないだろ? 正直に言え」
「あの・・・え、ええと・・・」
「アルファベットチョコは昔から食ってるんだ。欲しいアルファベットがなかなか揃わないことぐらい知ってんだよ」
「せ、先輩。それじゃ・・・解っちゃったんですか?」
「・・・相変わらずくだらねーことしやがって」
「自己満足のつもりだったんです。まさか先輩が気付くなんて思わなかったから・・・。い、嫌でした?」
「・・・」
「・・・」
「・・・別に。たかがチョコだし、もう今更だ」
「先輩・・・」
「そんなことより、残りのチョコ全部持って来い」
「え? 持ってくるって、ここにですか?」
「どーせお前の部屋に隠してあんだろ? さっさと持って来い」
「は、はあ・・・」

森永は、残りのアルファベットチョコ300個近くをローテーブルに広げた。
「いったい何個あるんだよ・・・(呆)」
「なかなか欲しいアルファベットが集まらなくて・・・結局3袋買いました^_^;」
「だったらこんなメッセージやめて他の文を考えりゃよかったのに」
「ほ、他の文ですか?」
「あ、いや、別に文にしなくても・・・いいんだけどさ」
「でも・・・それが先輩に一番伝えたいことだったから、他のメッセージは全然考えてなかったです」
「・・・っ」
「(にこっ)」
「ちょっと貸せ」
そう言うと、宗一は眼を皿のようにしてチョコを選別しはじめた。
「な、何してるんですか?」
「うっさい。ちょっと待ってろ」
「はあ・・・」

型押ししてあるだけのアルファベットを確認するのは骨が折れる作業だった。
数分後、宗一によって選ばれたチョコが幾つか並べられた。
その数は8個。
「ほらよ」
「え?」
「お返しだ」
「・・・オレにですか?」
「・・・」

   T H A N K   Y O U (ありがとう)

「先輩・・・これ」
「ふ、深い意味はねえぞ。チョコの礼と・・・い、いつも飯作ってもらってる礼とか、まとめてだ」
「う・・・ん」
「・・・お前が買ったもんで返して、アレだけどな」
「そんなこと・・・ないです。すごく、嬉しいですオレ」
「こ、これで来月のお返しはしねえから」
「(笑)」
「ついでに・・・来年はもう要らねえからな」
「来年はオレ手作りしようと思ってたんですけど」
「要らねえって!」


好きだと伝えることを 今では許してくれている
好きだと伝えたら 返してくれる言葉もある
望む答えは まだもらえそうにないけれど
好きだという気持ちを受け取ってくれた
好きだと伝えることができて
この人のことをこんなに好きになれて 
良かった
ありがとう 好きです 先輩・・・

おしまい


おまけ

「それにしても・・・このチョコ一人で全部食うつもりか?」
「はあ、まあ生モノじゃないからゆっくり消費していけばいいかな、と」
「うんざりするな」
「し、心配しないで下さい。オレ甘いもの好きですし先輩には迷惑かけませんから」
「・・・そうしてくれ」
「それより先輩・・・えっと、はい」
「なんだ?」
「追加メッセージ❤」
「K・・・『KISS ME』???」
「はい❤」
「ふ、ふざけんなっっ(-_-メ)」
「じ、冗談ですってば。そ、そんなに怒らないで下さいよ~」
「なら、返事は・・・こうだ!」
「え? っと・・・『KILL YOU』? 先輩、酷い(ToT)」
「お前のは冗談でもオレのは本気だからな」
「ひぇ~っ」
「『I』が見つかんねーから命令形だけど、まあ気持ちが伝わりゃいい」
「あ、先輩、『I』ならここに」
「おおサンキュ。ついでに『L』2つ無いか? 『I’LL ~』にしたいんだけどさ」
「『L』ですか? え~っと、ってちがーう。オレがそれ探すの変でしょ」
「やっぱり『L』4つは難しいか・・・」
「じゃあ、『KILL』の『L』を『S』に変えて」
「あ、てめえ、勝手に変えるんじゃねー」



そんな感じで、バレンタインデーの夜にアルファベットチョコで文字合わせごっこする
二人なのでありました。
めでたしめでたし(^◇^)
ちなみにこのアルファベットチョコは名/糖/産業さんの商品をイメージしました★

読んで下さってありがとうございました。
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