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会話作文~恋人繋ぎしたままで
2009-12-24 Thu 23:21
メリークリスマス!

え~、街はクリスマス一色なのに
何故か地味~な妄想ばかりが浮かんできて困ります。
今回もまたなんだかな~な作文です。
微糖レベル??
私にしては頑張った方ですが(何をだよ?)

どんとこい! な方はどうぞ。



早起きは三文の得  




「ただいまぁ」
深夜1時近くになって森永は帰宅した。
「おう、おかえり。ずいぶん遅かったな」
「あ~、先輩。起きててくれたんですかぁ」
森永には珍しく間延びした声。
「・・・ご機嫌だな」
「ん~、少し酔ってるかな。でも気持ちいい~」

今日はどこかで忘年会があるということは森永から聞いていた。
その店が実はゲイバーだということまでは宗一は知らないのだが。

「・・・先輩、すいません。オレすぐ寝ちゃってもいいですかぁ」
「ああ、寝ろ寝ろ」
千鳥足まではいかないが、それでも上半身に足が付いていかない森永を見て宗一は溜息をついた。
「ほら、そこがお前の部屋だ。しっかりしろよ」
身長は足りないがなんとか肩を貸す。
こんな足取りでよく家までたどり着けたものだ、と宗一は呆れた。

「・・・ヒロトくん、恋人が出来たからってノロケてばっか・・・。オレだって・・・センパイとはラブラ・・・んだ・・・ら・・・ん・・・」
「ヒロ? 誰だそりゃ? それより、ベッドに着いたぞ」
大きな身体がベッドに倒れこむ。
「・・・ったく。布団蹴るなよ」
そう言って、宗一は森永に布団を掛けた。
いや、掛けようとした。
その時。

宗一の腕が強い力で引かれ、身体ごとベッドに引きこまれた。
「な、なにすんだ。おい、もりな・・・」
「先輩・・・」
宗一の肩口で森永は小さく言った。
「今日は一緒に寝て・・・先輩」
「なっ」
「何にもしない・・・から。・・・できな・・・し・・・」
森永の言葉はだんだんと小さくなり消えていく。
「おい、腕離せっ・・・て。・・・こいつなんつー力だよ」
酔いつぶれてるクセに、と宗一は心の中で毒づいた。

「オレも眠いのに・・・勘弁しろよ」
当の森永はスヤスヤと静かな寝息を立て始めた。
が、腕の力は少しも弱まらない。
「はぁ。まあ・・・寝てるうちにこれも外れるか・・・」
諦めきった溜息をつき、宗一はしぶしぶ森永のベッドに横になる。
とにかく腕が巻きついていて動きにくい。
「酔っ払いめ。なんだってこんなに・・・」
飲んだんだ?と不思議に思う。
森永がこんなに酔うのは珍しい。
「ヤルんじゃなくて一緒に寝たいって・・・なんなんだよ、わけがわからん」
すぐ傍にある森永の寝顔はなんだか抜けていて、かわいらしくさえある。
そんなことを思った自分に気が付き、宗一は違う違うと頭を振った。
「(起きたら絶対に殴ってやるからな・・・)」
声には出さずに強い決意をした宗一は、目をぎゅっと瞑って睡魔の訪れを待つのだった。


夜更けに目を覚ましたのは森永だった。
なんだかあたたかい、そう感じた。
その温もりの主が、自分の腕に抱かれて寝息を立てている。
「(え? 先輩がなんでオレのベッドに?? え? え~?)」
まだはっきりしない頭をフル稼働させて記憶を呼び戻す。
「(あ、オレ・・・だっけ。ヒロトくんのノロケ話聞いて落ち込んじゃってて・・・)」
そう、なんだか淋しくてそばにあった温もりを離すことができなかった。
森永は自分の腕の中で眠る愛しい人を見つめて思った。
「(二人が服着たまま一緒に寝るのって初めてかも。こんなに穏やかな寝顔の先輩も・・・久しぶりだな)」
普段は、自分が疲れさせ無理をさせているんだ、と改めて感じる。
「・・・いつもこんな顔させたいのに。もしかして・・・怯えてるのかな。オレとするの・・・やっぱ苦痛なのかな」

ふと森永の目にあるものが飛び込んだ。
しっかりと絡んだ自分の指と相手の指。
恋人繋ぎ、とも呼ばれるそれで宗一は森永と手を繋いでいた。
「・・・先輩」
もしかしたら自分が先に絡めたのかもしれない。
けれど宗一はそのまま外さずにいてくれた・・・。

「・・・ゆっくり休んで、先輩。オレ、約束守るからね」
今日は触れないで眠ろう。
少しでも長くこの人の横で。
恋人繋ぎしたままで。
「おやすみなさい」
だけど
「朝、オレの方が早く起きたら・・・キス・・・してもいい?」
無邪気な想像をして、森永もまた眠ろうと思った。

さあ、先に起きるのはどっちかな?



兄さんは間違っても森永くんのベッドに入ったりしない!!
分かってますけど・・・パラレルだと思って許して下さい(汗っ)
元々は単に 忘年会の後 という設定で浮かんだ妄想でしたが
森永くんに飲み過ぎてもらうためにヒロトくんにご登場?願いました。
兄さんより酔っ払ってる森永くんを書いてみたかったので。
それから“しない”二人が結構好きだったりします。
(私の作文ではキスさせたこともないし・・・ごめんね森永くん)
森永くんは先に起きても後に起きても殴られますね、でも自業自得!(笑)

読んで下さってありがとうございました~。
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