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会話作文~願いごと
2011-01-03 Mon 20:23
あけましておめでとうございます。
相変わらずユルくてヘタレで兄さん至上主義な内容のブログですが
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

2011年一発目の会話作文・・・ですが
いつもに増して情景描写等が少ないです(>_<)
大事なところは読んでくださる皆様の妄想力にお任せしてます。
皆様の妄想で補いながら読んでいただけると有り難いです。

短いですが、内容は本編とは無関係ですので
二次創作等に苦手な方は読むのをご遠慮ください。


「帰りに初詣行くぞ」
宗一のその一言で、大学の帰りに近所の神社に寄ることになった。
「え? 昨日行ったじゃないですか? かなこちゃんと松田さんと一緒に」
森永が驚いて訊き直す。
「・・・」
「先輩?」
「・・・ちゃんと祈願したのかよ?」
「はい?」
「どうせかなこの受験が上手くいくように、とかだろ? 昨日祈願したのは」
「なんでわか・・・」
「やっぱりな」
「え・・・と?」
「とりあえずちょっと寄ってくぞ」
「あ、はい」

夕方の時間とはいえ既に夜の帳が下り、神社の入り口の小さな明かりが鳥居から拝殿までを照らしていた。
「今日は自分のことを願えよ」
「え?」
「かなこのこと、心配してくれてありがとな。でもお前にも願いたいことあるだろうし」
「願いたいこと・・・ですか」
「ひとのことはいいから、お前のことを願っとけよ。初詣なんだから」
「わ、わかりました」

宗一と森永は並んで賽銭を投げ、手を合わせた。
10秒か20秒か、沈黙の中眼を閉じて願う。

(オレの願い・・・それはずっと前から変わらないんですよ。先輩・・・あなたが願うことってなんなのかな? オレの願いと重なることがないってことは、わかってるけど)

薄暗い短い参道を二人でゆっくり戻る。
「ありがとうございました。オレに気を遣ってもらっちゃって」
「・・・昨日はかなこがお前も一緒がいいって言うから初詣に付き合ってもらったんだ。お前はお前で初詣に行きたかったんじゃないかと・・・と思ってさ」
「全然。オレは誘ってもらってすごく嬉しかったですよ。名古屋に来てからきちんと初詣したことなかったから」
「そうなのか?」
「思い返してみるとって感じですけどね。毎年何かしらで忙しくて」
「へえ」
「昨日はかなこちゃんたちと初詣に行けたし、今日はこんな風に先輩と二人でも来れたし、年明けからいいことばっかりです」
「・・・」

「だけど、意外でした」
突然そんな呟きが聞こえて、宗一は隣を歩く森永を見た。
「なにが?」
「先輩でも神様にお願いすることってあるんですね?」
「え?」
「叶えたい願いとか欲しいものとかあるんだなって」
「特別ねえよ、そんなの。そーゆーもんは自分で叶える」
「あ、そうですか(^^ゞ そうやってはっきり言えちゃうところがさすが先輩っていうか・・・100%自力本願ってことですよね(笑)」
「・・・自分のことならな」
「はい?」
「自分で努力しても叶えられなかったら、はじめから叶わない願いだったと諦める。自分の力だけで何でも叶えられるなんて思ってねえよ」
表情も変えず淡々と答える宗一の言葉に、森永は潔さを感じた。
「なるほど・・・」
森永の様子など気にせず、宗一は森永の方に向き直った。
「オレのことはいいんだよ。お前はちゃんと自分のことを願ったんだろうな」
「え、ええまあ・・・」
曖昧な答えに宗一はつい再確認してしまう。
「なんだよ。はっきりしないな」
「いや・・・先輩の話を聞いたらオレも自分で努力して叶えるべきかなあ、って思ったりして」
「は?」
「オレは先輩みたいに潔くないから・・・努力して叶えられなくても、どうしても諦められないんです。諦められなくて・・・何度も何度もしつこく願い続けてしまう」
「相当な高望みなんじゃねーの?」
「そうかもしれないです。最初から叶うと思ってなかったし」
「ふうん」
「まあ、オレ一人の努力でどーにかなる願いでもないんですけどね(笑)」
「・・・いいんじゃねえの」
「・・・え?」
「ずっと願って努力してればいつか叶うかもしれないだろ?」
「ど、どうかな?」
「諦めるだけが潔いってわけじゃないし、気の済むまで努力してみりゃいいじゃんか」
「先輩」
「叶うといいな」
「はい・・・」

(オレの願いは努力したら叶えられるのかな? どんどん我儘で贅沢な願いになってるからきっと神様も呆れてるよ。ねえ先輩、オレの願いはもうずっとずっと・・・あなたなんです。あなただけ、なんですよ・・・)

「先輩も結構長い間祈願してましたよね?」
「そうか?」
「先輩が神様にお願いすることって一体どーゆー願いなんですか?」
「へ?」
「自分の願いは自分で叶える先輩が・・・やっぱりかなこちゃんのことでしょ?」
「ど、どーでもいいだろ、そんなの」
「あ~、当たりだ(笑)」
「ふん」

叶えたい願いがあるなら努力して叶える
叶えることができないなら諦めるしかない
それが自分自身の願いなら・・・
誰かのため 自分ではどうにもできなくて それでも諦められない願いなら
神にでも仏にでも願ってみようかと思った

どうか 森永が家族と早く和解できますように と


願いとは、自分より大切な誰かのために生まれるものなのかもしれないと
宗一はまだ気付けていない 2011年の冬の出来事


おしまい



兄さんが神様にお願いすることはきっと自分のことじゃないと思う。
そして森永くんの今の願いは100%兄さんだと思う。
兄さんが森永くんの幸せを願えるのは、兄さんの隣に森永くんがいてくれて
それが兄さんの無意識な願いだと思うから。
兄さんの願いは叶っていると思うから。
だから森永くんも、兄さんと恋人になったら
兄さんの幸せを誰よりも願うんじゃないかと、そう思う。
皆さんは神様に何をお願いしましたか?
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