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会話作文~クリスマスの街角で
2009-12-23 Wed 23:25
突然思いついたので書かせていただきました。
基本会話です。相変わらず情景&心情描写はまるで出来てません。
糖度もかなり不足しています。
更に、書いてたら結構長くなっちゃいました。
無理やりクリスマスネタにしてますがクリスマスの意味ない作文です(苦笑)
そしてBL的に触れるべきではないかも?なネタ(※ジャブ程度)も
含んでますので読まれる方はご注意願います。
それでもいいよ な心の広い方はどうぞ・・・。




ふわりと冬空に飛んで行きそうになった風船のひもを、森永は軽いジャンプでひょいと掴んだ。
「ありがとう!大きなお兄ちゃん!」
風船が手元に戻り、幼い風船の持ち主はこぼれるような笑顔でお礼を言った。
「飛ばされないように気を付けてね」
「うん!」
母親は軽くお辞儀をし、少女は大きく手を振って人混みの中に消えていった。

「『大きなお兄ちゃん』だって」
風船の少女と変わらないくらい嬉しそうな表情で、森永は宗一の近くに戻ってきた。
「ああ。お前平均よりかなりデカいし、ガキから見たら相当だろうな」

今日は12月23日。いわずもがな天皇誕生日、である。
しかし、クリスマス前の休日だけあってまだ昼間だというのに街は親子連れで混み合っていた。
「・・・にしても凄い人だな」
「クリスマスですもん。今日は家でパーティーするうちも多いんですよ、きっと。ほら、さっきの親子もケーキの箱持ってたし」
「パーティーねぇ」
「先輩のうちだってやってたでしょう? 子供の頃は」
「子供の頃っつうか・・・結構最近までやってたぞ、かなこがいるしな」
「!ああ。そうですよね。今年は? もうしてないんですか?」
「今年はあいつ友達の家でパジャマパーティーなんだと。昨日からいないらしい。全く中学生のくせに・・・ブツブツ」
「まあまあ。年に一度のことですから」
森永は不機嫌になりつつある宗一をたしなめた。

「先輩は、いつごろまでサンタはいるって信じてました?」
「は? なんだいきなり?」
「いや・・・先輩とサンタがあんまり結びつかないもんで」
「お前は・・・オレを何だと思ってるんだ? そうだな、小学校の低学年くらいまでは信じてたかもな」
「へえ~、オレと同じくらいまでですね。で、先輩はサンタに何をお願いしてたんです?」
「あ~、あんまよく覚えてねぇけど・・・本はよく貰った」
「えっ。まさか子供の時から毒薬全集とか?」
「・・・くだらんこと言ってると殴るぞ」
「冗談ですってば(にこっ)」
「まったく・・・」
「オレはプラモとかラジコンとか貰ったなあ。まあ、もちろん親が準備してくれてたんですけどね」
ははは、と軽く笑って森永は宗一の少し前を歩きだした。

「子供の頃は・・・ほんと楽しみだったなあ、クリスマス・・・」
少しだけ、ほんの少しだけ森永の声が上ずったように宗一は感じた。
大柄の森永の背中がなんとなく小さく見える。
“子供のころは可愛がってもらってたんだな、こいつ・・・”

宗一は、森永の言葉にわざとつっけんどんに反応する。
「もうサンタだのプレゼントだの言う歳じゃねえだろうが。ケーキもオレは別に喰いたくないし。酒は・・・まあ飲んでもいいか」
「ははは。そうですね。じゃあ酒とつまみ、買って帰りましょうか」
森永は微笑んでいた。
宗一は これがこいつの本当の笑顔であればいい、そう思うのだった。

「さっきの女の子、かわいかったですね。手なんかすごく小さくて。3歳くらいかな」
森永は、ふと思い出したように喋り出した。
「かわいいですね、子供って。なんか先輩の・・・あ」
喋り出して、その言葉は急に止まった。
「ん?」
「あ、いえ、なんでも」
「? なんだよ。言いかけて止められるとこっちが気持ち悪い」
「・・・ん・・・と」
「なんだ?」
言いにくそうに森永は言葉を発した。
「・・・先輩の子供ってどんなかなって・・・」
「はあ?」
「あ、だから・・・先輩の子供が見てみたくなったっていうか」
「・・・わけわからん」
「オレも・・・わけわかんないんですけど。でも・・・かわいいんじゃないかなって」
「・・・・・・」
「そう思ったら・・・オレが先輩の側にいるのってなんだかダメなような・・・気がしたんですよ・・・」
「え?」
「ホント今更ですよね。今までこんなこと考えたことなかったけど・・・オレは・・・」
森永は言葉を詰まらせる。

そんなことは今更なのに。
そんな考えは纏まらないに決まっているのに。
宗一は自分の動揺を抑えながら言った。
「お前の突飛な発想にはついていけん。そもそも・・・オレはガキが苦手だ。子供が欲しいとか考えたこともない」
「だって! 先輩のお父さんだって仰ってたじゃないですか。子供はかわいいって。たまらないって」
「あれは・・・おやじだからだ。あいつは子供好きなんだよ。・・・子供のオレが言うのも変だが」
「だけど・・・」
「ってか」
「?」
「お前の方だろ、子供が好きなのはさ」
「え?」
「別に血の繋がりにこだわることない。子供が欲しいなら今は色々手段もあるし」
「違います。オレ・・・オレは先輩の子供だから見てみ・・・」
「なら」
宗一は森永の言葉を遮って続けた。
「・・・もし、そういう時がもしきたら見せてやるよ。だから」
「?」
「その時までは無駄なこと考えんな」
自分をじっと見つめる森永の視線に耐えられずに、宗一はスタスタと早足で歩き出した。

後ろから追いかけてくる気配がする。
宗一にかけられた声は明るかった。
「オレが女だったらよかったな~」
「はあぁ? お前が女? 何言い出すかと思えば・・・(っつか突っ込んでるのお前じゃねえかよ)」
「女だったとしても先輩を好きになる自信ありますよ、オレ」
「オ、オレは勘弁だ」
「え~」
ムゲにされているのにやっぱり森永の声は明るい。その表情も。

「オレの血筋ってことなら、いつかかなこの子供を見ればいいじゃないか。まあ相当先の話だけどな。(巴のとこは無理だが・・・ボソボソ)」
「かなこちゃんの子供かあ・・・かわいいでしょうね。って、先輩?」
「ん?」
「そんな先まで、オレ先輩と一緒に居ていいってことですか?」
「へ?」
「嬉しいです。先輩」
抱きつきそうな勢いの森永を宗一は寸でのところで制止した。
「大好きです・・・先輩・・・」
「バ、バカ! ひっつくな! 街中だぞ、場所をか・・・」
「じゃあ、場所を考えて、帰ってからにします
「どこでもダメに決まってるだろ―――」

人目があるので宗一は大声を出すことも逃げ出すこともできない。
それを知ってか知らずか、森永は肩が触れるか触れないかの距離で並んで歩く。
宗一の慌てふためいた赤面顔の横にあるその顔は、終始穏やかな笑顔だった。



せんせい、糖分がほしいです!
相変わらずビターな内容ですいません。
クリスマスより子供の日とか入園入学シーズンの方がよかったかなあと思いつつ
書ける時じゃないと書けないので・・・。
読んでくださってありがとうございました。
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