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会話作文~祝★森永くんBD その②
2010-07-05 Mon 08:31
森永くん お誕生日おめでと~
パフパフ~♪

私は兄さんが好きだけど
君のことも たぶん同じくらい
大好きだと思います

ホントだよ(笑)


さて、BD作文。
前回と続いてませんのでご心配なく。

使い古されたコテコテのアイテムと自分の超得意分野を利用した 
こズルイ内容になってますが
森永くんのお誕生日を一緒に祝って下さると嬉しいです。




7月の第一月曜日。
その日に予定していた実験は順調に進み、普段よりは早めに帰宅できることになった。
大学の門を二人並んで出たところで宗一が森永に声をかけた。
「今日、お前誕生日なんだろ?なんだったら、外で飯にするか?」
「え? そうだな、オレは家でも外でもどっちでもいいですけど」
「家だとお前が作らなきゃならんぞ」
「下ごしらえはだいたい済んでますから。使っちゃいたい食材もあるし、先輩がよければ家で食べません?」
「まあ、お前がそれでいいなら。オレも家の飯の方が好きだし」
「ですよね~。時間とかそーゆーこと気にしないで食えますもんね」
「ばーか。違うよ。家で食う飯が旨いからだろ」
「・・・え?」
「あ・・・く、口に合うっつうか、そーゆーことだよ」
「そっか・・・」
宗一は時々無意識に本音を漏らすことがある。
言ってしまってから慌てて誤魔化すけれど、その真っ赤な顔では全てバレバレだった。
特に森永には。
何年も傍にいて見つめ続けてきたその時間も伊達ではないということか。
「先輩、ありがと・・・」
「・・・なにがだよ」
「ううん。外食しようって気を使ってくれたから・・・有難うございます」
「別に・・・。じゃあ、とっとと帰って飯にすっか」
「はい」

家に戻ると森永はすぐに台所に立った。
家の飯、つまり自分の作る食事が外食よりも旨いだなんて。
宗一がはっきりそう言ったわけではないけれど、森永には十分すぎる褒め言葉だった。
「よし。先輩の好きなもの、いっぱい作るぞ~」
包丁を握る手にも力がこもる。
オレじゃなくて先輩の誕生日みたいだな。そう思えて森永はくすくす笑った。

「なに笑ってんだ?」
「いえ、別に。もうちょっとかかりそうなんで、よかったら先輩風呂入って下さい」
「おう・・・」
返事は返ってきたが、そこに突っ立ったままの宗一に気づき森永はもう一度言った。
「先輩、風呂・・・」
「も、森永」
「はい?」
「その・・・あれだ。え・・・と・・・・(くそっ)」
「?」
「・・・お前に」
「え?」
差し出されたのは綺麗な木箱。
押しつけるように森永の手に渡されたそれは少し重たかった。
「なんです?」
「だからっ・・・お、お前にだ」
「オレにって・・・もしかして誕生日の・・・?」
「~~~」
「あ、開けてみていいですか?」
「・・・お前のなんだから好きにしろ」

「先輩、これ・・・オレの生まれた年に作られたワイン・・・」
「・・・誕生日じゃなくて“年”でわり―けど」
「そんなこと。高かったんじゃないですか?」
「いや、大したことない・・・つーかその、たまたま見つけたから・・・」
「たまたまって・・・ヴィンテージですよ、これ? どこにでもあるもんじゃな・・・」
「だからっ、たまたま見つけたからって言ってんだろ」

ヴィンテージワインが置いてある店なんてそうはない。
ネットで探すか、店に取り寄せてもらうか
少なくとも今日の今日、手に入れられるものではないから
何日も前から用意していてくれたことになる。
(先輩が、オレの為に・・・)
宗一がイベント的なことが苦手だと知っているだけに、よけいに森永の胸は熱くなった。

「・・・有難うございます。すごく、すごく嬉しい・・・もう、泣きそうですよオレ」
「ばっ・・・。こんくらいのことで泣くとか言ってんじゃねーよっっ」
「先輩と一緒に飲みたいけど、でも開けたくないな・・・」
「え?」
「少しの間、開けないでとっておいてもいいかな?」
「それは・・・いいけどさ。だけど酒は飲んでこそだぞ。飲めよな・・・ちゃんと」
「はい。その時は付きあってくださいね、先輩」
「・・・おう。あ、いっとくが味は保証できないからな。一応甘口を選んではみたけど」
「いや、美味いですよ絶対。なんか・・・飲みたくなってきたかも」
「飲めねーとか言ってやがったくせに」
「(笑)」

ワインをしまってから、森永は食事作りを再開した。
宗一からの突然のプレゼントが嬉しくて、包丁の動きに鼻歌が混じる。

「それ、何だっけ?」
風呂に行こうとしていた宗一が立ち止まって森永に話しかける。
「はい?」
「お前の歌ってる、その歌。どっかで聴いた気がするんだけどさ」
「あ、ああ。これですか」
そう言って、鼻歌で歌った曲を口ずさんてみる。
「それそれ。お前知ってんの?」
「B/E/A/T/L/E/S(ビートルズ)の『When I'm Sixty-Four』って歌ですよ」
「ビートルズって・・・そんな昔の歌なのか?」
「ほら、昔子供向け番組のBGMで使われてたから、それで先輩も知ってたんじゃないですか」
「ああ、そうか」
「先輩なら見てそうですよね、あの番組」
「お前よく知ってんな。曲は覚えてても歌手までは普通知らねーだろーに」
「兄貴が洋楽好きで・・・子供の時はよく一緒に聴いてたから」
「へえ・・・」
「・・・」
「にしても変なタイトルだな。64歳になった時?」
「(笑) でもちょっとかわいい歌ですよ。僕が64歳になっても誕生日にワインをプレゼントしてくれる?って恋人に訊いてるんです」
「ふ~ん」
「先輩から誕生日にワインをプレゼントしてもらったから、嬉しくてつい歌っちゃったのかな(笑)」
「・・・は?(赤面)」
「オレも毎年ワイン貰えたらいいなあ、なあんて・・・」
「・・・そんなんでいいのか?」
「え?」
「ワインなんかでいいなら・・・またやるよ」
「先輩?」
「あ。でも生まれ年のはもうやれねーぞ」
「そ、それは別に・・・はい」

無自覚に爆弾発言を残して宗一は風呂場へ行ってしまった。
心に軽い衝撃を感じながら、森永はまた包丁を握りなおす。
洗面所からかすかに聞こえてくる宗一の声。
歌っていたのは『When I’m sixty-four』だった・・・

先輩・・・
この歌は毎年ワインをくれって歌じゃないんですよ
64歳になっても誕生日を一緒に祝ってくれる? なんて台詞
プロポーズに決まってるじゃないですか
先輩はそんなつもりで言ったんじゃないのは分かってるけど
毎年オレにワインを贈ってくれるって・・・そう言ってくれた
それは
ずっとずっと一緒にいてくれることだって 勝手に思っていいかな
今日は誕生日だから ちょっとだけ自惚れさせてください
先輩・・・


When I get order, losing my hair
Many years from now
Will you still be sending me a Valentine
Birthday greeting bottle of wine

Will you still need me, will you still feed me
When i'm sixty-four

まだまだ先の話だけど 僕が年をとって頭が禿げてきても
バレンタインのプレゼントやバースデイ・カードやワインを贈ってくれる?

まだ僕を必要としてくれるかな? 食事もさせてくれる?
僕が64になっても
・・・



おしまい



使い古されたアイテムとは誕生年製造のワイン、得意分野はB/E/A/T/L/E/S、でした。
子供向け番組とはもちろんあの有名な『ポン○ッ○』ですが
森永くんの“今の”年齢からすると観ていたかどうかかなり微妙・・・。
福岡で放送してたかどうかも・・・全国区だったらいいのですが(苦笑)

私事ですがB/E/A/T/L/E/Sファン歴は30年以上になります。
(あ、歳がバレる(^^ゞ でもティーンになる前からなのよ♡)
この『When I'm sixty-four』ってプロポーズなのでは? というのは
高校生時代に同類の友達と議論して勝手に辿りついた見解です。
歌詞それ自体はラブレターという感じでしょうか。
10代の頃は、この歌でプロポーズしてもらえたらいいな~
なんて本気で考えてました(爆っ)
私にも可愛い頃があったんだな・・・遠い目・・・


読んで下さってありがとうございましたー。
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