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会話作文~憧景
2010-06-08 Tue 09:23
昨日で暴君ブログはじめて半年経ちました。
あと半年続けたら1周年か・・・
あるのかな1周年??
あっても更新はもっと牛歩になってるに違いない。
ともあれ、ご訪問下さる皆様には感謝感謝でございます<(_ _)>


半年記念(微妙~)に作文ひとつ。
どっかで読んだことあるような・・・と突っ込まれそうな内容です。

どんなのでもいいよ、な方はどうぞ。


(あ、先輩だ)
研究室の窓から外を眺めていたら、庭を歩いている先輩の姿を見つけた。
今日は午前中いっぱい二人別々の作業の予定だったので、昼食後に研究室で待ち合わせをしていた。
(せんぱ~い!!)
オレは心の中で、大声で先輩を呼んでみた。
さすがに上階の窓から呼ぶのははばかられる。
まわりに学生も沢山いるし、無駄に目立つに決まってるから。
・・・もうすぐ研究室に着くよな、コーヒー買ってきておこうかな・・・
そんなことを考えて自分の顔が緩んでいくのが分かる。

その時
先輩が急に上を見上げたと思ったら、その視線がオレの方に向けられた・・・気がした。
予想外の出来事にそのままオレは先輩から視線を離せなくなった。
「せん・・・」
けれどもそれは一瞬で、先輩はすぐに視線を逸らす。
前を向きまた歩き出した。
(目が合ったと思ったんだけど・・・やっぱ気のせいか)
なんでもないことなのに胸がざわつく。
本当に、全然、なんでもないことなのに・・・。

「おう、待たせたか」
「いいえ。お疲れ様でした。午前の作業どうでした?」
「順調。そっちは?」
お互いの実験の話題に移ったが、オレはさっきのことが気になって仕方なかった。
紙コップのコーヒーを手渡しながら先輩に訊いてみる。

「先輩、あの・・・さっきオレがこの窓のところにいたの、見ました?」
「あ? ああ」
「! やっぱり! オレに気付いたんなら手ぐらい振ってくれたらいいのに」
「は? 手? すぐに会うのになんで手振る必要があんだよ?」
「それは・・・そうですけど」
「?」

先輩がオレに気が付いてくれた?
・・・もしかしたらオレがいるかもしれないと思って見てくれた、とか?
いやいや、あるわけないかそんなこと。

前はオレからばっかりだった。
片想いの頃なんて先輩の姿を見ただけでその日1日ラッキーになる気がしたもんな。
でも、先輩からも見つけてくれるようになるなんて・・・
なんか嬉しい。

「・・・そういや」
「ん?」
「前にもお前とよく会ってた時期があったよな?」
「オレと? いつの話です?」
「・・・オレが4年の時だ。たしか毎週火曜だった」
「火曜?」
「1限と2限の間、お前しょっちゅう○棟の2階の教室から外見てただろ?」
「・・・え?」

そう。
2年のある時期オレは、毎週火曜2限の始まる前に教室の窓から外を眺めていた。
正確に言うと、見ていたのは外の景色じゃなくてたった一人の人、だったんだけど。
火曜のその時間、その人は必ずその教室の下を通って移動していたから。
確実にその人の姿を見ることができるその時間は、オレにはとても貴重だった。
呼びとめることも話しかけることもできなかったけれど、火曜が来るのが楽しみで、幸せで。
だけど・・・

「・・・その頃ってまだオレのこと覚えてくれてない時ですよね。なんで・・・?」
「? 知ってたぞ?」
「それって、オレのことを、ですか?」
「その前からお前、よくオレに話しかけてきてただろ? 食堂とか中庭とかでさ。お前が誰かは知らなかったけどデカイから目立ってたっつーか」

オレも・・・全然知らなかった。
先輩もオレに気が付いてくれてたなんて。
100%オレの一方通行だと思っていたのに、少しは想いが伝わったのかな・・・。

「・・・今も、おんなじだ」
「ん?」
「いや、オレ変わってないんだな~と思って」
「ああ。相変わらずしょっちゅう窓から顔出してるもんな」
「そ、そうかな(笑)」

見つけたいのは、一人だけ
探してしまうのは、今でもこの人の姿・・・
だけどもしかしたら
この人もオレを見つけてくれてるのかもしれない
もしかしたら、今は・・・



ポエミーに誤魔化して逃げる・・・(苦笑)
回想ネタも “でも今は”ネタも 何回か書いてるよね・・・。
毎回同じような内容ですみません(>_<)
本編では三好先生事件以前は認識もされてなかった森永くん、
だけど兄さんも実はちょっとだけ気付いて(気になって?)たんだよ~、
という勝手な想像。
まあ、兄さんは特に意識してなかったと思いますが(笑)

読んで下さって有難うございましたー。
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