FC2ブログ
 
会話作文~未来予想図
2010-05-11 Tue 00:00
5月は作文月間???(笑) 

未来予想図 なんて素敵な言葉をタイトル欄に入れてますが
大してロマンチックじゃありません。
なにせ書いてるのが私ですから(笑)

会話多め、かつ心情描写はありません。

そんなのでも良ければ、どうぞ。




「あ~、夜風が気持ちい~~」
「酔っ払てんな、お前」
「酔ってますよ~。たまには外で飲むのもいいですね。人の作った料理はやっぱ旨いし」
「・・・」
「やだな先輩。そんな顔しないで下さいよ(笑) オレつまみ作るのも飯作るのも好きですよ。でも今日はず~っと先輩と飲めたから楽しくって・・・ちょっとペース早かったかも」
「そうか?」
「先輩は? 結構飲んだでしょ?」
「ああ。オレもちょっとキテる」

予想以上に実験に手間がかかり、大学を出たのはもう午後11時近かった。
帰って夕飯の支度をすると言う森永を、居酒屋に行こうと誘ったのはオレだった。
同居を始めて数カ月。以前は二人でよく訪れていた店の暖簾をくぐる。
久しぶりの外の酒。店の雰囲気。
オレたちは飲んで食って、いつの間にか2時間経っていた。
今はその帰り道。

「先輩。こないだまで更地だったあそこ、戸建がいくつか建つみたいですね」
森永はまたどーでもいいものを発見したらしい。

「へえ」
「オレが家買うとしたら二階建てがいいなあ。で、窓がいっぱいある家!」
「窓が多いとそれだけカーテンの数も増えるぞ。掃除も大変だし」
「大丈夫ですよ~、そのくらい。窓ふきはオレ好きですし」
「風呂場にはあった方がいいな、窓」
「あぁ、そうですね。換気扇だけだとちょっと物足りないかも」
「ん」
「台所にも窓があって陽が入ると最高だけど・・・それは贅沢かな」
「台所はお前が使うんだし、お前の希望通りにしろよ。台所に窓があれば昼間は灯がなくても明るいんだろうな」
「まあ、昼間はあんまり家にいないですけどね、オレたち」
「ば~か。そこに住んでるうちに歳取るだろーが。大学に行かない日も段々増えるさ」
「あ、そっか(笑)」
「かなこや巴が訪ねてきたときのために客間も用意しとかなきゃならんな」
「二人とも家族連れで来るかもしれないから広めの部屋がいいですかね」
「和室も欲しいが・・・ああ、なら客間を和室にするってのもアリか」
「なるほど。和室なら布団が何組か敷けるし。8畳あれば4人くらいは寝られそうですね」
「お前の部屋はどうする? やっぱり洋室がいいか」
「ん~、どっちでも構わないけど、掃除は洋室の方がしやすいかな」
「じゃあ、オレの部屋も洋室にするか」
「畳みの部屋がよければオレはそれでも全然構いませんよ」
「いや、どーせベッド置くんだし洋室の方がいいだろ」
「ベッドは・・・ち、ちょっと大きめにしませんか? その・・・セミダブルくらいのやつに」
「ん? 今のじゃ小せえのかよ?」
「・・・二人で寝ると先輩が窮屈じゃないかなって・・・ゴニョゴニョ
「なんだって? 聞こえねえぞ」
「オ、オレはもうちょい大きめの方が楽・・・かな。せ、先輩は?」
「オレは別に狭くねーけど? じゃ、お前の部屋はセミダブル置けるくらいの広さがないといかんな」
「すいません・・・」
「? あとリビングは絶対南向きじゃねーと! 1階でも陽が入る部屋にしたいし」
「もし庭があるなら、オレ、ガーデニングでもしようかな(笑)」
「ガーデニング?」
「花とかハーブとか。ちょっとした野菜なら作れると思いますよ」
「どうせなら色々作れるといいかもな。茄子とかきゅうりとかカボチャとか」
「カボチャはさすがに畑レベルの広さがないと無理ですよ(笑)」
「作りゃいいじゃんか、庭に畑」
「本気ですか、先輩?」
「まあ、オレは手出ししないがな」
「もう~、畑作るんなら先輩にも手伝ってもらいますからね」
「そういえば、芝ってどーなんだ? 青々としてると結構綺麗じゃねーか?」
「でも管理が大変だって聞いたことありますよ。枯れないようにするのも一苦労だとかなんとか」
「そうなのか? 手間がかかるなら却下だな」
「先輩が欲しかったらオレ頑張りますけど・・・芝の世話」
「いいよ。別にそんなに欲しい訳じゃない」
「あ、でも建てるとしたらどこに建てるんです? 先輩の実家があったとこですか?」
「あそこは・・・オヤジの気持ち次第だけど。かなこや巴があそこに住みたいと言うかもしれんし」
「そっか、そうですね」
「それに大学からちょっと遠いしな。オレたちの家は大学に近い方が何かと便利だろ?」

その時、急に雨が降り出した。
アパートまでもう少し。
ついつい喋りすぎて歩く速さもかなりゆっくりだったらしい。
家に帰るだけなのに随分時間がかかっちまった。
酔っ払ってるからか?

「先輩、走りましょう」
「おう」
「うわ・・・結構降ってきましたね」
「・・・なあ」
「はい?」
「やっぱ大学の近くがいいよな」
「え?」
「家だよ、家」
「(笑) ほんと、そうですね」

オレたちは、今ある“帰る場所”に走って帰った。


おしまい


兄さんが変でしょ? でもいいんです。狙って書いてますから(笑)
二人はしこたま酔っ払ってるので、お互いの未来図が重なってる“不思議”に
気付かないで喋りまくってます。
素面だったらこんな兄さんはあり得ないんだけど
酒の上でのお話だからこそ、ラヴい会話にしてみました。
森永くんも、兄さんが話にノッてくれてる不思議に気付いてません。
全ては酔ってるからです。
最初は、住宅展示場なんかを回るシチュを考えてたんですが
素面の兄さんは森永くんの妄想には絶対つき合わなそうなので
「近所で戸建て建設中」というしょぼいシチュに・・・(苦笑)
いつか二人で仲良く住宅展示場でもモデルルームでも見に行けばいいさ♪


読んで下さって有難うございましたー!

スポンサーサイト



別窓 | 会話作文 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<拍手お礼レス と お知らせ? | 天使の宝箱 | もうひとつの“兄さん”の話(情報)>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 天使の宝箱 |